見出し画像

2022.03.17 三月というシーズン

日本では卒業式のある月ですので、お別れが多いシーズンですよね。
会社でも移動やらあるのではないでしょうか。

お世話になっている会社でも、来月には新入社員が入る、という話とともに、「辞めたい」という社員もいるそうです。

そういう話しを聞くと少し前までは
「辞めたいなら仕方ない」という思いが少しありました。
「やりたければ続くし」と。
だから止めないですし、機会があったらまたね、ぐらいの気持ちでした。
冷たい人ね、と思われるかもしれませんが、
それは、やりたいことを1秒でも多くやった方が良い、という考えが
私のベースにあるからだと思います。

そのベースの考えは変わりはないのですが、
最近は「辞めたいなら辞めなよ」は、ちょっと自分よがりな考え方だったな
と思うようになりました。
もう45歳ですし。
子どもが生まれたから、そう思える様になったのかも、じゃないかもしれません。

私が20代の頃、会社を3回変えました。
その時にやりたいことのある環境に行きました。
そして思うのです。
環境の変化の時に先輩方に言われた言葉って、20年経っても忘れることなく、たまに思い出して、支えになっているな、と。
あの時の師匠の言葉、言われた時の状況も、口調、目線、におい、全て鮮明に覚えている、ってあるなぁ、と。

聞いてくれた、言ってくれた、そしてその場があったという事実、が
大切なんだと思います。

45歳にもなると「若手を育てる」だけでなく「寄り添って支える」という
こともプラスして大切な年齢なんだ、ということを思うようになりました
若手が育てば自分の負担が楽になる、という自分よがりな楽観視だったのが、一緒に仕事して一緒に楽しもうよ、という感覚に変わったといいますか。
先輩たちに教わって、支えてもらってきた恩返しをしていかないと、という感覚が芽生えてきたのでしょうか。

たとえ、それで若手が会社を辞めて離れていったとしても、話しを聞いて寄り添ってくれた方のことは忘れない、と思うのです。

辞めたら本気で寂しい、ですけど。

私が社会人になった時、先輩方は40歳〜50歳で、
その年齢にわたしが今なって、ちゃんと下の方々に積極的に声を
かけていかなきゃいけないな、
そう思ったのでした。

映画の現場では、監督も若手も変わらず、責任持って働いています。
自分は無力で、人に迷惑をかけながらでしか生きられないですし、
ですから、周りに「ありがとう」と言いながら生きていくしかないのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?