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父の言葉「最悪の事態を想定しろ」は教えであり呪いだった

父の教えの中に、
「常に最悪の状況を想定しろ」
がある。

唯一の教えといってもいいものであり、
ある意味、ぼくにとっては呪いでもあるのだけど。

言いたいことは、
「失敗した時のリカバリを常に考えておけ」
だったんだろう。たぶん。

父は挽回策の用意について、
何も言わなかった。

それゆえに、
ぼくは常に最悪だけを考えるようになった。

ストレスだった。
鬱になった。
何も行動できなくなった。

もしかしたら、
父の考える最悪の事態の想定を、
ぼくが考える最悪の事態は超えていたのかも知れない。

最悪の事態とはケーキのスポンジである

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