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ハロウィンの真の感覚が日本文化に馴染む日は来ない説
すっかり日本に定着したハロウィン。東京では池袋ハロウィンコスプレフェス実行委員会が主導する池袋ハロウィンに自然発生する渋谷ハロウィンで盛り上がる。その他の飲食店や商店街でもハロウィンの装いをするのが定着したので、地方でも実感があるか。
サブカルライター・モトタキが好き勝手に考察する。
日本文化とコスプレ
10/31(日)はハロウィン。毎年紹介していますが、今年も江戸時代のタコのコスプレ?を描いた浮世絵をご紹介します。高輪の海岸に集まり、飲食をしながら月の出を待つ「二十六夜待ち」という行事の一場面。歌川広重の作品です。※現在展示しておりません。 pic.twitter.com/70czUYPXFZ
— 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (@ukiyoeota) October 28, 2021
江戸の頃にはすでに仮装文化が定着していた日本。大道芸でも閻魔大王や黒河童に扮して小銭を稼ぐ芸人が存在したという。ハロウィンといえば仮装文化であり、それを「コスプレは海外のもの」と嘯く声を聞くこともあるがお門違いだ。
浦島太郎の出演人物の仮装をする浮世絵も存在しており、そこでは乙姫や亀はもちろんワカメの仮装をする人間の姿もあった。江戸の頃から端役のコスプレをする文化すらあった。日本文化のDNAは根強い。
日本文化と神の盗み
ハロウィンといえば「トリック・オア・トリート」だ。つまりは「悪魔に扮した児童による菓子の略奪」がメインの神事である。なんせ、菓子の用意がなければ部屋の中を大いに荒らすのだからこれは文字通りの荒神である。
これを聞いて、やはり思い浮かぶのは『十五夜の盗み』である。夜になると子供たちが、月へのお供え物の団子やおはぎ、豆なんかを盗んでいくのだ。これは「子供たちは神に見立てられており、そこで盗まれていくことによって供え物がちゃんと神のもとに届いた」とされる。
ハロウィンの場合は生贄の意味合いが強いかもしれないが、本来はそうしたお供えの意味合いもあったのかもしれない。
真のハロウィンが日本では馴染まない理由
ここまで日本文化と馴染み合うハロウィンだが、それがなぜ日本文化とは馴染まないと考えるのか。実はそれはハロウィンの日取りが日本にとって決定的に悪いのだ。
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