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『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と花言葉

第24回文化庁メディア芸術祭の優秀賞を受賞した『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。世間では2020年は劇場版『鬼滅の刃』一色だったが、あくまで僕の中では劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』こそが珠玉だった。

金曜ロードショーで特別総集編、そして外伝。二週に渡って当作品が地上波で放送されるにあたり、劇場版について思う所を書きなぐっておく。劇場版ネタバレもあるので注意。

アニメ版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は2018年冬アニメだった

アニメ版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は2018年冬アニメとして13話放送された。

当時は『ポプテピピック』旋風によってアニメ界隈は激震していた。女子高生が南極を目指す青春を描く『宇宙よりも遠い場所』や、ソロキャンプブームの火付け役となった『ゆるキャン△』なども話題となった年だ。

劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、アニメ版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の続きの物語であり、それだけで完結した物語でもある。

アニメ版では、ヴァイオレットはまだ『愛』を知らない。それを知ろうとする戦場育ちの少女が、他者との関わる日常を通じて、その精神が成長する様を描いたものだ。

そこでキーキャラでありながら、回想のみの出演であった「ギルベルト・ブーゲンビリア」、ヴァイオレットが「少佐」と呼ぶ青年を巡る物語が劇場版では描かれた。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と花言葉

ヴァイオレット、そして、ブーゲンビリア。他にも当作品には花の名前が幾つか出てくる。

作中でのヴァイオレットの花は「紫のスミレ」。それぞれ色によって花言葉は変わるものだが、「紫のスミレ」の花言葉は「貞節」「愛」。まさにヴァイオレットに相応しい言葉だ。

さてもう一方、ブーゲンビリアの花は「赤のブーゲンビリア」。その花言葉は何なのか。「情熱」「あなたしか見えない」。そして「薄情」。もう花言葉の構成が、劇場版のギルベルトと重なってしまってしまう。

他のキャラクターの名前に因んだ花言葉と、そのキャラクターの人格や在り方を見比べてみるのも一興かもしれない。

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