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運が全て 平等から始めても不平等になる数理


平等からは始めても不平等になる数理

アメリカのタフツ大学経済学部のブルース・ボゴシアン教授が、「貧富の差は必ず生じる」という事実を「ヤードセールモデル」で説明します。それは、「得」と「損」がある取引が無限回行われると、必ず富は1人に集中するということです。

「ヤードセールモデル」をさらに現実に近づけるために、以下3つの改良を行ったところ現実に近似したそうです。

社会的なことまで数学で表せるのは驚きですが、最初は平等でも富が偏在するようになることまで証明され残念でもあります。

1.富の平均化:現実には富裕層に対する高額の課税と貧困層に対する補助金が存在するため、「取引」後にそれぞれの所持金を平均値に近づける。

2.情報格差:富裕層はローン金利の低下や財務アドバイスなどの経済的に優位な情報が得られるため、「取引」後に富裕層に対して有利になるようにバイアスをかける。

3.負債:住宅ローン、学生ローンなどの借金を考慮して、それぞれの参加者の所持金がマイナスになっても良いとする。ただし、無限に借金はできないので、所持金のマイナス値には限界を設定する。

https://gigazine.net/news/20191109-inequality-inevitable/

成功するには運が大事

成功するには才能よりも運のちからのほうが大きそうです。

Advances in Complex SystemsVol. 21, No. 03n04, 1850014 (2018)
TALENT VERSUS LUCK: THE ROLE OF RANDOMNESS IN SUCCESS AND FAILURE
https://www.worldscientific.com/doi/10.1142/S0219525918500145


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