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大人も一緒にプログラミング教育したらいいじゃないか

いよいよ来年からプログラミング教育がはじまりますね。

研修講師としてプログラミングを教えていることもあり「プログラミング教育どうしたらいい?」と子どもを持つ親御さんから質問をいただきます。

結論からいうと「お子さんと一緒に楽しみましょう!」です。

というのも、弊ブログでも取り上げたように、

子どもたちに楽しく取り組んでほしいが、学習教材がリッチにあるわけではなく、しかも予算も充てられず、”現場でよろしく!”感が否めない

からです。小学校の先生はただでさえマルチタスクであり、勉学以外にも教えることが山ほどあるのでおそらく立ち行かない…。そもそも学校の先生はプログラミング教育を学んできた人ばかりではないですしね。

「”一緒に楽しむ”って言ったって、私だってプログラミング教育を受けてきたわけじゃないのにどうするんのさ!?」

という親御さんの思いはもっともなので、それに対する案を述べます。

「プログラミング」色を濃くしない方がいい

👆のように、「プログラミング」を前面に出しすぎない方がいいと思ってます。理由はシンプルでよくわかんないものは拒否したくなるからです。

なんでもいいですが「◯◯使って本当によかったからアナタも使ってみて!」と言われたからって「はい、わかりました!」と二つ返事で答えないですよね。

本当に害はないか?値段はどれくらいか?とか調べるし、レビュー読むし、「うん、大丈夫そう」が芽生えてやっと使うことを考えますよね。

それと一緒です。

もちろん最初はよくわかんないけど取り組む中で面白いと感じることはありますが、そこに至る前に「将来のため」ばかり強調されてはむしろ拒絶したくなるし、能力が向上しなければ自信を無くすだけになってしまいます。

研修講師をしてて思うのは、やはり成長意欲や興味といった内的動機がない人はどれだけリソースを投下しても効果がみられません。

「興味を持たせる」は難し、「興味を持つ」は易し

近所のTSUTAYAに行ったとき知育玩具コーナーの人口密度の高さに驚いたことがあります。男の子、女の子問わず、玩具に熱中してるんですね。

そのコーナーにはKATAMINO(カタミノ)とか、

ラッシュアワーとか、

ホッパーズといった知育玩具が展示&試せるようになってました。

僕もKATAMINOで遊んでみたんですが大人でもマジで楽しい。結構頭使います。まあ対象年齢に「〜99歳」とあるくらいですからw

ところが別の玩具前では子どもが「お母さん、これどうやるんだろう?」と解決策を相談するものの「わからないならもうやめなさい!行くよ!」と言われ、手を引っ張られ去っていく始末。もちろん予定もあるでしょうがなんだかもったいない…。

「興味を持たせること」は難しいですが「興味を持つこと」は内発的なものなので止めようがありません。

せっかく興味を示したタイミングだったので、後ろの予定を気にしつつも少しだけでも一緒に取り組めたら…と思って仕方なかったです。

👉「子どもと興味」についてはコチラの記事も参考にしてみてください。

「勉強しなさい!」ではなく「遊んでみない?」

小学生にScratch(プログラミング言語)を教えたことがありますが、「プロラグミングしよう!」よりも「ゲーム作ろう!」の方が反応いいです。

反応だけでなく集中力も高まりますし、自由は発想がバンバンでてきます。大人が気にしないようなことも気になるし、「なんで?」のエンドレス。

たしかに対応するのは大変です。大変ですが、それがいいなあと。

親子の会話も自然にうまれるし、一緒に調べることでたとえ解決できなくても一緒にがんばったことが子どもには強く残るだろうし、解決できれば「親スゲー」と思ってくれるだろうし。いいこと多いなあと。

親の立場からしても"勉強"と捉えると「え、わかんない…」はどうしてもダサく感じるし、プライドが邪魔することもあるけど、"遊び"と捉えると「こっちもがんばろう」ってなりやすい。キャッチボールするみたいな感じで。

だから大人も一緒にプログラミング勉強しよう!

キャッチボールもプログラミングも同じです。親子で一緒に取り組むことが子どもにもいい影響を与えるんじゃないでしょうか。一緒に取り組むことで親自身も関心高まりますしね。

僕は教育者でもなんでもないですが、自分の親にされて嬉しかったことは「取り組んでることに興味を持ってくれたこと」です。

僕も子を持つようになりましたが、同じことをしたいなと思います。

そういう想いもあって今、プログラミング教育の運営に携わってます。福岡の糸島市にある「イトプロ」というキッズプログラミング教室です。

イトプロではプログラミング言語をコーディングする力を鍛えるのが主たる目的ではなく、あくまでプロラグミング的思考にフォーカスしています。

それはなぜか?というと、プログラミングは所詮手段でしかないからです。

手段は時代時代で変わります。実際、お絵かきをもとにプログラミングしてくれるツールはあります。大切なのは試行錯誤し、考え抜く力です。

イトプロでは「試す👉分かる👉楽しむ」のサイクルを回す環境を用意しています。型にハメ込むのではなく、自分の気づきや学びを重視しています。

おわりに

「”一緒に楽しむ”って言ったって、私だってプログラミング教育を受けてきたわけじゃないのにどうするんのさ!?」

という思いに対する案としてここまで述べてきました。

もちろん即効性は高くないだろうし、大変な部分も当然あります。ここまで述べておきながらなんですが、僕自身の考えは変わるかもしれません。

ただ唯一言えることは、何が正解というのはないということ。自分に合った方法を見つけ、見つけは改善していくことが必要なんだと思います。

検索すればわかりやすい答えが手に入る時代だからこそ、思考する力が必要だと思っているし、僕は子どもにそういう力を持って欲しいです。


ぜひ、子どもたちと一緒に学びましょう!

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