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日本の家電を全部、コンテナでフランスに運んできた話 【引越し】

こんにちは。モトです。
久しぶりの投稿になってしまいました。

さて、今日は題名のとおりですが、私ことマテリアル・ガールが日本からフランスに引っ越す際、コンテナで日本の家具・家電をまるっとまるごと運んできた時のお話をしようと思います。

フランス移住を決意した当時、私は一人暮らし。
家電好きだったのもあり、使用家電はヘルシオのオーブンレンジ、最新のドラム式洗濯乾燥機、ルンバ、パソコンはデスクトップ・ラップトップ共にMac、などなど、なかなか素敵な家電ラインナップでした。
どれも自分が悩みに悩んで選び抜いた、高機能かつスタイリッシュで思い入れのある家電……。

家具だって、今まで可愛いものを一つひとつ選んで買い揃えてきたので、全てを手離してしまうには惜しすぎました。

そこで決意したのです、
「この子たち皆をフランスへ連れて行く!金に糸目は付けん!」と。

引越し業者を探す

決意したは良いものの、何から始めれば良いのかサッパリわからなかったので、とりあえずGoogleで『引越し 国際 日本からフランス』みたいな感じで(うろ覚えですが)検索をかけました。
するといくつか引越し業者が見つかったので、各社に連絡をして詳しい説明を聞くとともに、こちらの荷物の量や引越し先の都市などを伝えました。

連絡を取った引越し業者の中には、日本からパリまでなら届けられるけれど、フランスの地方都市には届けられない(!)という業者や、一人暮らしのような少量の引越しには対応していないという業者もありました。


見積もりを依頼する。気になる料金は?

いくつか連絡した中で、私の条件に合う引越し業社が3社ほど見つかったので、その3社それぞれに見積もりをお願いしました。

見積もりの際には、実際に家に来ていただいたので、業者の方の雰囲気などもわかって良かったです。
ちなみに各3社の見積もりの結果と印象はこんな感じでした。↓↓

① 約55万。見積もりが5分弱くらいで終わったので若干の不安あり。
② 約37万。業者さんが約束の時間を大幅に過ぎての到着。日本語が怪しく若干不安。(←すみません。)
③ 約45万。丁寧に見積もりをしてくれ、説明もしっかりしてくれた。

ということで、③の業者にお願いすることにしました。

だいたいの相場は40〜50万くらいなのかな、という印象です。
東京都内の引越しでも、私の経験上だいたい20〜30万くらいかかることを考えると、45万でフランスの地方都市まで引越しできるというのは結構お安い気がしますね。船便なので2ヶ月くらい時間がかかりますが。

フランスへ送る荷物には、オプションで保険をかけることもできます。
③の業者さんの場合、保険料として3000円を払うと、荷物に何か被害があった際に19万円分までカバーされるというシステムがあったので、私はこちらを利用しました!

また荷物の発送後に、フランスの港で別途税金・保管料・検査料等がかかる場合があるとの説明を受けましたが、私の場合そのような料金は発生しませんでした。(業者の方が、料金が発生しないように上手く調整してくれたようでした。)


運んだ荷物の詳細

実は今、私の手元に引越し当時の書類があったので見てみました。
運んだ荷物は
 ・ダンボール箱 ×24
 ・本棚 ×2
 ・椅子 ×2
 ・パソコン机
 ・自転車 
 ・冷蔵庫と空気清浄機を除く家電全部
でした。多いですね。


超過料金 (泣)

実は見積もり料金の約45万というのはコンテナ半分の容量の料金だったのですが、私の場合、自転車がコンテナ半分に収まらなかったため、その後追加で7万円を請求されました。
「超過料金って……事前に見積もりしてもらったのに、何故値段が変わるんですか?」
と業者の方に不満を伝えましたが、まぁ私の荷物が多いのは確かだな……と思い、7万円を支払いました。この点については、思い出すと少しモヤっとします。
もしや私が無知なだけで、このような超過料金は、引越しではよくある事なのでしょうか??詳しい方がいらっしゃれば是非、コメント欄で教えてください。


必要書類

以下の書類は、荷物を日本から発送した後、コンテナ船がフランスへ到着する前までに業者さんへ送らなければいけない書類です。
(これらの書類の準備が遅れると、荷物がフランスの港へ到着しても通関手続きができないため、フランスの港での保管料が発生するそうです。ヒェッ!)

①通関申告用荷物リスト
通関の際には、内容物のリストとそれぞれの値段を申告しなければいけません。
荷物の発送後に、業者の方が概ね出来上がった物品リストを用意してくれたので、そのリストを私が添削しつつ値段をつけ、業者さんへ返送するというやり方でした。

移住に伴う引越しで荷物を送る場合には、100万円までなら基本的には関税がかからないということだったので(あくまで2019年当時のコンテナ便の慣習だと思います。今現在はわかりません)、荷物の総額は100万円以内になるようにリストを作りました。

②誓約書
フランス政府が発行する書類で、フランスの移住先の住所と、自分の名前・国籍などに間違いがないことを示す誓約書(……たぶんそんな感じ)です。
これも用紙は業者さんが用意してくださったので、記入・押印して返送します。

③過去2〜3年分の給与明細の翻訳
これが少し面倒だったのですが、日本に住んでいたということを証明するために過去2〜3年分の給与明細の翻訳が必要なのだそうです。
書類準備を進めていた当時、私はすでに荷物を発送し、都内のマンションを引き払いフランスでの生活を始めていたので、フランスで日本語の翻訳を依頼できる翻訳会社を探すのが少し大変でした。

結局、オンラインで法定翻訳を受け付けている日仏の翻訳会社を見つけたので、過去3年分の給与明細のスキャンを送り、翻訳してもらいました。翻訳はたしか、1週間〜10日くらいで納品してもらったと思います。

④フランスでの住居証明・ビザ
住居証明はフランスの家の所有者である夫に一筆書いてもらい、サインをするだけでOKだったと思います。


配達

荷物が港に着いてから約2週間後、フランスの配達業社さんがトラックで荷物を家に配送してくれました。
男性2名で、ドラム式洗濯乾燥機など、重い家電の配置も全部やってくださったので助かりました!

搬入は素早く終わり、その日のうちから日本で使っていた家具や家電を使うことができ、とても、とっても!嬉しかったです。
心細いフランスの生活で、馴染みのある私物に囲まれるだけでこんなにも心が安らぐものなんだなぁ、と思ったのを覚えています。


今でも持ってきてよかったと思っているもの

ご参考までに、私が3年ほどフランスに住んで、今でも「日本から持ってきてよかった!」と思っているものを厳選してご紹介します。(※食べ物以外)

・シャープのドラム式洗濯乾燥機
・象印のプーさんのホットサンドメーカー
・昔母から譲り受けた、東芝のハンドミキサー(年代物ですが現役。お菓子作りに欠かせない)
・日本語の本(辞書、小説、参考書、図鑑、漫画 etc.)
・日本で買った服(フランスの服は腕・脚の丈が長すぎる)
・着物(結婚式で着た)
・日本の家族や友人の、思い出の品(心の支え・プライスレス)
・土鍋

こんな感じでしょうか。ルンバやヘルシオもかなり重宝しています。
例えばフランスで新しくこれらの家具・家電やその他細々したものを揃えるとしても、恐らく50万では足らないので、コンテナでの引越しはコスト面でもお得だったのではないかと思います。

実は以前、Twitterで何気なくこの引越しの話を投稿したところ、特に在外邦人の方々から思った以上に反響があったので、今回noteの記事に詳しく書いてみました。
私の経験が、いつかどなたかのご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!それではまた。

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