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【特集】クリーン活動から川下りまで。ユニークな取り組みを続ける福祉事業者(柳川)


介護から障がい者福祉へ

筑後地域の企業の素顔をご紹介するメディア「モトムット」

11月から、柳川市にあるユニークな福祉事業者が掲載をスタートした。

https://motomutto.jp/front/projects/edelweiss/87

求人にある通り、株式会社ジーエム 福祉事業部「エーデルワイス」では、新たに立ち上げる障がい者就労移行支援事業所において「サービス管理責任者」を募集している。
(これまで介護領域で事業展開をしてきたエーデルワイスとしては、初めての障がい者福祉への参入となる)

サービス管理責任者とは、障がい福祉サービスを提供する事業所において、全体的な管理を行う職種で、「サビ管」と呼ばれる。

中でも、障がい者の社会参加を手助けする「就労移行支援事業」において、「サビ管」は下記のような役割を担う。

・利用者の個別支援計画の作成
・利用者や家族、就労候補先との連絡・調整
・就労に向けたカリキュラムの作成

エーデルワイスではここに、

・新施設オープンに向けた準備

という役割が加わる。


地域では結構有名?ユニークな福祉事業者

柳川の地で介護事業をスタートして14年になるエーデルワイスはどんな事業者なのか。

採用サイトでこれまでのあゆみを見ると、「川くだり」や「地域清掃活動」など、一見介護とは関係なさそうな取り組みが紹介されている。

【エーデルワイス採用ページはこちら】

※「なんかやさしい川くだり」は、介護が必要な人でも川下りを楽しめるようにと企画された。エーデルワイスが専用の椅子や楽に乗り降りができる乗船所などを用意して、地元の川下り業者と提携し実施してきた。

そのほかにも、地域で働く異業種の人が介護について勉強できる「エーデ塾」には、これまで1000人を超える人が参加した。(2014年からスタート)

エーデ塾


仕掛け人と一問一答

こうしたユニークな取り組みの仕掛け人である、待鳥伸司さんに話を聞いた。

株式会社ジーエム 福祉事業部「エーデルワイス」部長・待鳥伸司さん

Q1.これまで御社はいろいろな取り組みをされてきましたね。こうしたユニークな取り組みを続ける背景にはどんな想いがあるのでしょうか?

待鳥さん 
たとえば川下りに関しては、柳川市内の介護施設の施設長から「外国人観光客が増え、入所者の乗降にゆっくり時間をかけて安全に行うことができなくなってきた。また、待たせることに対する申し訳なさを解消したい」という相談を受けたことが始まりです。

また、清掃活動については、コロナ禍で何もできない中で「日常が戻るまでに少しでも地域のゴミを減らそう」との思いから始めました。
2021年7月以降、36回にわたって行い、徐々に社外の方々も参加してくださるようになりました。

こうした活動は経営という面より、「共生」や「地域とどう繋がっていくか」という視点で取り組んできました。

メンバーの一人、梅﨑さんは川下りの「船頭」という経歴を持つ

Q2.そもそも、工場の自動化に取り組む「ものづくり」の会社であるジーエムが福祉事業に取り組むことになったのはどういった経緯ですか?

待鳥さん
中学の先輩でもあるジーエムの社長に声をかけてもらい入社し、私がこの事業部を立ち上げました。
「地域で、ものづくり以外の新たな波を立てたい」という社長の言葉に共感したのです。

私個人の話をすると、当時10年以上勤めた医療法人を辞めるタイミングとも重なりました。
それまでに知り合った様々な業界の方から、個別に仕事の相談を受けるようになり、その一つ一つに応えていくうちに、現在のようなエーデルワイスの形に至ったのです。

Q3.エーデルワイスが他の福祉事業者と最も異なる点は何だと思いますか?

待鳥さん
エーデルワイスの特徴は、医療、障がい福祉、サービス業、飲食業、観光業など、多岐にわたる業種と繋がりがあることです。

その繋がりを様々な事業に活かしてきました。

また、私たちは「共動活動」を大切にしています。法人向けのオーダーメイド研修や、おむつ検定のような個人向けプログラムも提供しています。

Q4.新たに始まろうとしている2つの事業について詳しく教えてください。

待鳥さん
 1つ目は、障がいを持つ方一人ひとりに寄り添い、その可能性を育む就労移行支援事業で「eカレッジ」と呼びます。ある分野に特化した才能を持つ方が活躍できる場を支援する取り組みです。

2つ目の「特定相談支援事業」は、障がいを持つ方やそのご家族の日常生活に関する様々な相談を受ける窓口で、福祉・介護の経験豊富なスタッフが対応します。


キーワードは「繋がり」

地域の人や異業種との繋がりをベースにユニークな取り組みを展開してきたエーデルワイス。

新たに取り組む就労移行支援事業においても、これまで出会った様々な事業者との繋がりを活かし、就労先となる事業所と一緒に、障害を持つ人がいきいきと働ける環境を提供していきたいと考えている。

人手不足が様々な業界で深刻になりつつある昨今。 
「事業者のニーズ」「利用者の才能」を見極め、双方を結び付ける役割を果たしていきたい。

現在、4人のメンバーで新規事業の準備を進めるエーデルワイス。

最後に、採用において求める人物像について聞いてみた。

待鳥さん
私たちの話を聞いてワクワクし、もっと話をしたいと感じる方ですね。そんな方に、ぜひ仲間になっていただきたいと思っています。

福祉を軸に様々な「繋がり」を作り、フィールドを広げていきたい人には活躍のチャンスがありそうな職場だ。


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