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FXトラリピ設定の基本的考え方/通貨ペアをどう選ぶか

この記事は、FXトラリピ(株式会社マネースクエアの提供する自動売買システム「トラップリピートイフダン」)の設定に関する私の基本的な考え方を述べるものです。

設定項目全般(ストップロス、仕掛けるレンジ、通貨量、トラップ値幅、利益値幅、通貨ペアの選択)について説明しますが、特に通貨ペアの選択について詳しく解説します。


ストップロス

ストップロスを置くか否かは、FXトレードにおける最大の問題だと思います。

私は、基本的にはストップロスを置くトレードをしています。

※ 参考

 XMシグナルの発注方法(基礎編)

 XMシグナルの発注方法(応用編)

しかし、トラリピではストップロスを置かず、発注する通貨量を抑えることによって強制ロスカットされないようにしています。

それは、トラリピの場合、ストップロスを置いてトレードすると長期的には利益が損失を下回ると思われるからですが、そもそもそれがFXトレードの1つの王道の手法だからでもあります。


「強制ロスカットされないように」と書きましたが、絶対にそうならないようにすると、パフォーマンスが非常に悪くなります。

そこで、私は、過去20年間の最高値・最安値を強制ロスカット価格の目安としています。

それらは、当面は安全と思われる価格ですが、それなりにリスクがあります。

というか、「いつか必ず到達する価格」だと私は思っています。

従って、その価格に到達したら、保有ポジションの一部又は全部を損切りするか、資金を追加する必要があります。

ストップロスを置かないトレードは、やがてそういう事態が訪れることを覚悟して行うものです。

仕掛けるレンジ

過去20年間の最安値〜中間値に買いトラリピ、中間値〜最高値に売りトラリピを仕掛けます。

ただし、それは、マネースクエアが提案する「ハーフ&ハーフ」ではなく、自らが考案した「スワップハーフ」です(FXトラリピ新戦略①/マイナススワップを回避しよう)。

なお、中間値は、基本的には20年MA(240月MA)を使いますが、状況によっては10年MA(120月MA)や5年MA(60月MA)を使うこともあります。

通貨量

仕掛ける通貨量は、資金量と強制ロスカット価格から決めます。

強制ロスカット価格は、マネースクエアが提供する「トラリピ運用資産表」で計算できますが、それを使って資金量と通貨量を増やしたり減らしたりして調整する作業をするのは面倒なので、私はエクセルでこのような表を作っています。

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(かつての私もそうだったので偉そうな言い方はしたくないのですが)世の中には強制ロスカット価格の計算の仕方もわからずにFXをしている人たちがいますが、それは、点数計算の仕方をわからずに麻雀をするようなものです。

麻雀を知らない人には伝わりにくい例えかもしれませんが、麻雀というのは、役作りの仕方を覚えれば遊ぶことはできるし、運が良ければ勝つこともできますが、点数計算のできない人は決して強くなれません。

FXで稼ぐためには、必要証拠金、維持率、レバレッジ、強制ロスカット価格などの理解が必須です。

トラップ値幅

トラップ値幅は、仕掛けるレンジの値幅とトラリピの本数によって自動的に決まります((レンジ上限ーレンジ下限)/(本数ー1))。

ただ、トラップ値幅が広すぎるとトラリピの約定機会が少なくなってしまうので、広くなりすぎないように資金量と通貨量を調整します。

実際には、概ね対円通貨ペアでは0.1円、対ドル通貨ペアでは0.001ドルにしています。

利益値幅

利益値幅については、基本的には日足ATRが妥当と考えていますが、さらにパフォーマンスを上げるため独自の利確方法を実践しています(FXトラリピ新戦略②/利益を極大化する第3の利確方法)。

通貨ペアの選択

通貨ペアは、次の事項を総合的に判断して決めます。

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