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【個人的】THE FIRST SLAM DUNKの感想(引き算思考?)

先週の金曜日(12/16)に観に行ってきました。
話題作中の話題作(だと思ってる)
スラムダンク世代ど真ん中の私です。
はい、大好きな漫画です。別格クラスに好きです。

で、感想なのですが、予想以上に最高でした。
度肝抜かれました。
井上雄彦先生すごすぎる。。。

観終わって、エンディングが流れてすべてが終わった後、
自分の斜め後ろの席の方が拍手していました。
が、すぐに止めました。
ついつい手を叩いてしまったのでしょう。
わかります。
自分もその方につられて、もらい拍手しましたw
スタンディングオベーションとかありそう「ブラボー」とか言って(長友選手みたい)

で、次の日には
「THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE」
※土台となった絵と、井上先生インタビューと幻の読み切り「ピアス」収録
を買いました。

ここから、個人的な感想を、色々あるのですが絞るとすると

①「取捨選択(引き算)」が素晴らしい!
これは、井上先生だから出来たのではないかと思いました。

この映画はオリジナル作品ではなく原作を踏襲しています。
何が言いたいのかというと、「知っている」ということ。
知っているからこそ知っている名場面、名セリフ
いつ、誰が、どんな表情で、とかほぼ知っています。
オンパレードを期待してしまいます。

全部観れるなら、全部観たい。
1個1個が濃いのです。

でも、今回のコンセプト、伝えたい想いに沿って、削るところは潔く削ずられていた。
ただ、(私は)全然違和感がなかった。

観終わった後に妻と食事をしながら感想を話していて、
「そういえば、あのシーンなかった!」と気が付くくらい。
それに不満があるわけではなく、
「確かにカットした方が流れ的にも違和感ない」と思いました。

ファンからしたら「あのシーンないじゃん!」「いいの!?」
と思うシーンもあったのですが、それも話を大事にするために採用されていない。
井上先生、、すごすぎるよ。攻めているよ。

先日映画の余波もあり、漫画読み返しましたが「あ!このシーンも(ない)」
と追加で見つけたりも。

YouTubeで感想を語っている人の動画を何本か観たのですが
「攻めに攻めた作品」
「スラムダンクを知っているファンに向けた作品」
と言っていました。

皆様、色々な思いがあるかと思いますが、
私はこの取捨選択が相当攻めていると思いました。

②試合描写
終始すごいなと思いました。
ゴール下の攻防や、ドリブル、スピード感。
臨場感が半端ない。

これも「知っている」のです。
次に何が起きるのかも。
でも、時には息を止めてみてしまう。
ドキドキさせられる。

「THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE」では
これが更に理解できます。
長年にわたる井上先生のこだわり、
表情、細かい身体の使い方、動き。
まさに「神は細部に宿る」を体現している。
凄すぎる。
井上先生のインタビュー記事を読みなぜトップでいられるかが
何となくわかりました。

この拘りと最後までベストを尽くす、諦めない、
「スラムダンク」という作品への思い、責任。
そんなことを感じました。

今回、井上雄彦先生が「原作・監督・脚本」
それでなければできなかった作品。
文句なしの名作だと思います。

もう1回観に行きたいな。


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