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(雑記)山が好きだよって話。

登山が趣味です。
という話をすると、だいたい聞かれるのは
「富士山は登った?」
ということである。

登った。2回登った。だけど登頂はしていない。
1回目は同行者の体調不良(高山病)で。
2回目は台風かのような雨風で泣く泣く諦めた。

「あぁそうなんだ。」と言われ、だいたいこの話題は終わる。
登る側としては、別にかっこつけて「富士山は登る山じゃない、見る山だぜっ⭐︎」ていいたいわけではない。
私が言いたいのは、別に富士山じゃなくても、魅力的な山はたくさんあるんだけどな、ということだ。

小雨がけぶる八ヶ岳の樹林帯。
連続のガレ場(岩場)を乗り越えたあとに見上げる空。
森林限界から抜けた瞬間の風。
雲の切れ間から覗く光。
穏やかな稜線を歩きながら見る景色や友との語らい。
下山後の温泉、ビールと枝豆。

全部富士山じゃない山から見た景色。

一つとして同じ山はないし、
同じ山に登っても、その日のコンディションで全然違う山になる。
(数年前に登ったのと同じ日に同じ山に登って、雪で遭難しかけた。ソースは俺。)

高い山に行くと、隣の山を登っている最中の人が見えたりする。
あぁいいなぁ、と思う。
人には人の山行があって、それぞれその場所そのタイミングから見る景色は全然違う。
たまに向こうの山の人に手を振ってみちゃったりして、
向こうも返してくれちゃったりして。
あぁ楽しい。

富士山は花形であり日本の象徴的な山だけど、
もちろん高さは日本で一番だけど、
自分が今いる場所はどこで、そこから何が見えて、どの山に登りたいと思っているのか。
地図を見て、計画を立てて、足を一歩一歩踏み締めていかないと、
あっというまに迷子になるし、遭難するし、滑落するぜ。

本当に登りたいのは赤岳かもしれないし、
槍ヶ岳かもしれないし、
高尾山や陣馬山、御岳山かもしれない。

みんなそれぞれ違う山目指してるんだから。
焦るな焦るな。大丈夫。
結局のところ、自分の足を動かして一歩一歩登っていくしかない。
せっかく登るんだったら、自分だけの楽しい山登りをしていこう。

行動食も装備も忘れずに。
安全で楽しい登山を。

でもやっぱり推しはこの人。

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