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それは青春ポップソング|ギャルソンのリュックを買った話

先日dmsさんと試着の旅に出まして。
マルジェラとギャルソン見に行きましょう!という主目的だったわけですが。(それはまた別記事で書く)

ちょうど今回が3回目に見に行く機会だったわけです。
ギャルソンのリュック。

はじめましては今年の1月。
年始のドーバーストリートマーケット。

存在は前々から知っていたけど試着はこの日が初。
別のフロアでThe Rowのパークトートに射抜かれるも、
ギャルソンのフロアでリュックを背負わせてもらった時の店員さんの「子供の荷物たくさん入ります。ボール2個とダウンジャケット入りました。」という言葉がすごく刺さった。

試着に行った季節が冬で、まさに子供2人分のダウンジャケット&おもちゃを入れると、使っているリュックがパンパンになる状態に悩んでおり。
こりゃあいいこと聞いたなぁ、とほくほく帰った帰り道。

2回目は3月。仕事でへとへとだった帰り道。
なんだか歩きたくなって帰り道に寄った丸の内のギャルソン。

やはり子育て中の店員さんに荷物たくさん入りますよ!たくさん入れても形が綺麗ですよ!と言われ購入意欲を高めた春。

おかしなことにギャルソンのリュックを試着をするとスピッツが流れる現象が起こることに気づく。
確か1月はチェリーだった。今回はロビンソン。

同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
ありふれたその魔法で つくり上げたよ

「ロビンソン」スピッツ

4月。家族で山梨日帰り旅行に行く。

ずっと家族で行きたかった場所で、長女と次女とたくさん手を繋いで歩いた。
後ろを歩く夫に写真を撮ってもらった時に改めて気づく。
リュックがパンパンなことと、私対比使っているリュックが小さいことに。

そう、普通の大きさのリュックを背負っているはずなのに、私の背中が大きすぎて、リュックが小さく見えるのだ。
この日使っていたリュックも、小さすぎないものを選んだはずなのに、
改めて後ろ姿を写真で撮ってもらっても、相対的にリュックが小さい。
それとも、いつの間にか私の背中は以前より大きくなったのか(単純に太ったと言え)。

その後幾度もリュックパンパン状態に苛まれ。
こりゃぁもう大きいサイズのリュックを買うしかない、とあれこれ比較検討するも、
元が山屋なもんで、大きいサイズは登山用リュック全振りなものしか見つけられず。

ということで、今日買う、と心を決めてギャルソンに入店しました。

最後に念のため試着。やっぱり大きさや形に申し分なし。
聞くと容量は30リットル(日帰り登山〜山小屋泊に最適なサイズ)とのこと。
それでもあの形が崩れない美しさ。
色も形も大きさも素晴らしい、何よりも日常からモードをまといたい
と、心の中で最終確認をし、無事購入。

dmsさんとの試着旅当日、実は朝一でコナンの映画を見てから行ったのですが、この日もギャルソンに入店してからずっと頭の中でスピッツが流れていました。

流れるまんま 流されたら
抗おうか 美しい鰭で
壊れる夜もあったけれど 自分でいられるように

「美しい鰭(ひれ)」スピッツ

「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを 潰れるほど抱きしめて

「チェリー」スピッツ

誰も触れない 二人だけの国
君の手を離さぬように

「ロビンソン」スピッツ

本当は昔は私服でリュックはあまり選ばなかった。
けれど最近はリュック中心の生活。

なぜって子供達と手を繋いで歩きたいから。

子供っていつまで親と手を繋いで歩くんだろう。
子供の成長は本当に著しく、毎日何かできるようになっている。
親の手を離すことは子供達の成長だからとても喜ばしいこと。

だから手を離しても安全に一人で歩けるようになるその日まで、
きっとほんの数年の、短い間だけは、
リュックを背負って一緒に歩きたい。

そもそも私がモードを志したのも、
子供と一緒にいると、一人の時には絶対に出会わない変な輩に遭遇する確率が上がるからで、
子供といる時はモードの力でマイルドにバリアを張っていたいから。

子供達の前で強いお母さんでいたい。
遊ぶときは少年のように一緒に楽しみたい。
それを叶えてくれるギャルソンのリュック。

演歌バッグではないかもしれないけれど、
それは私の青春ポップソング。
子供達が一人で目の前を駆けていくその日まで、
大切に使いたいと思います。


※当日まで美しい鰭(ひれ)が読めずに鮨(寿司、すし)と勝手に読んでいたことは秘密です。
※当日、一緒にスニーカーも買っちまったことも秘密です。サロモンコラボ!私は山に行きたい!

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