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渋谷のテッペンで、大きく深呼吸

2001年3月、惜しまれて閉館した渋谷の「五島プラネタリウム」。そこから時が流れ、2019年11月に誕生した展望施設「渋谷スカイ」。渋谷から空へと続く道がまた開かれた。

229mの世界に行ってみた

東京タワーと六本木ヒルズが並んでいる

いよいよ師走に入り、騒がしくなりました。
2021年もあと少しです。
今年はどんな年でしたか? それを考えに「渋谷スクランブルスクエア」の最上階にある展望台「渋谷スカイ」に上ってみました。

野外展望空間「SKY STAGE」

渋谷の開放的な空間「渋谷スカイ」

「渋谷スカイ」に行くには、まず「渋谷スクランブルスクエア」の14階に行きます。ここでチケットを買うか、もしくは事前にネットで予約したチケットを提示します。ネットで予約した方が少し安いです。

46階までの移行空間は「SKY GATE」と呼ばれています。そして野外展望空間「SKY STAGE」はさらにその上にあります。
360度、はるか彼方までグルリと見渡せる大パノラマビュー。

はるか遠くの景色と、スクランブル交差点

渋谷スカイから空へと続く道

北には「東京大学駒場キャンパス」、「サンシャイン60」が。東には「東京スカイツリー」、「六本木ヒルズ」、「東京タワー」が並んで見えます。南はお台場、鎌倉、横浜方面。西には富士山が遠くに見えます。

一方、足元を見ると、スクランブル交差点を渡る多くの人たち。
地上で動いている人たちの群れが流れるように進みます。
あと数時間後には私もあそこに入っていくのだけれど、でもこのぜい沢な空間に少しだけ入れるささやかな幸せをかみしめています。

渋谷のテッペンで、2021年を振り返る

この空の下で多くの人が暮らしている

2021年も色々ありました。オリンピック、パラリンピック、菅政権から岸田政権に代わり、ワクチン狂想曲。ゴルフでは松山英樹がマスターズ優勝を果たしたのは4月です。
田中邦衛さん、田村正和さん、橋田寿賀子さん、細木数子さんに、瀬戸内寂聴さんもこの世を去りました。

そんなことを考えながら「クラウドハンモック」にゴロリと寝転んでいると、空をググっとせまってきます。そしてすべてのリアルが、だんだん錯覚みたに思えて、ただ渋谷の空の青さ、その情報だけが目にり眠くなってきます。

「SKY GATE」とは空へと続く入り口

青空の向こうに2022年が待っている!

私はコスパの良さを求めて、いかにポイントをためるか、そしてスケジュールを管理して無駄な時間を省く。こんなことばかり考えていた一年でした。
でも渋谷のテッペンで寝っ転がり、思いっきり深呼吸すると、パッと世界が開けてきました。

そうそう、この感覚。
数十年前に、渋谷の「五島プラネタリウム」で説明を聞きながら、星座の羅列した言葉が心地よすぎて、てうっかり寝てしまったあのときに似ています。

シャッターを切った瞬間の、一瞬の黒い世界

カメラのシャッターのように、一瞬だけ情報が遮断されてしまう瞬間。
そのとき、空のはるか上の何かと交信しているのかも……。
そうだ、私は「SKY GATE」を通ってここにいた!


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