見出し画像

身内に敬語は使わない、の「身内」って?

ビジネスにおいて、他社の人と話すときに自社の人間(上司)に尊敬語を使わないのは当たり前。
同じく自分の話を他人にするとき身内に敬語を使わない、というのもほとんど“当たり前”レベルの認知度だといっていいでしょう。

でもその“身内”って、どこまで?

義理の母でも、母は母

人に自分の両親の話をするときに敬語を使う人は少ないと思います。
兄弟姉妹、叔父叔母にも使わないでしょう。

しかしたまに聞くのが
「主人の母に買っていただきました」
などというフレーズです。

主人の母…つまり義理の母。
たとえば女性なら、姑(しゅうとめ)に当たる人と話す時に敬語を使うというのはもちろんあると思います。
しかし他人にとっては、

義理でも血がつながっていても、親は親。
話し手の身内であることにかわりはありません。

というわけで、敬語を使わないのが正解です。
(さらにこれが「おかあさま」などとなったら、間違い敬語度がさらに深まります。)

「おとうさん」「おかあさん」は何歳まで?

「身内」という言葉で思い出したのが、「おとうさん、おかあさん」です。

大人が人前で自分の両親を「おとうさん、おかあさん」とは言わない…というのは常識。と思うのですが、これがときおり聞いたりします。

社会人が使わないのはもちろんですが、では何歳まで「おとうさん、おかあさん」でいいの?となると、これもまたむずかしく。
個人的には小学生まではいいけれど、中学生くらいからは「父、母」と言って欲しい。最悪でも高校卒業したら「おとうさん、おかあさん」も卒業して欲しい、と思いますが、どうでしょうか。

ちなみに「父親、母親」という人もたまにいますが、これも子供っぽい感じがします(私は高校生の時、そんなに親しくない友達にこれを使っていたような気がします)。

ところが親しい間柄だと、「うちのおとうさんが」「ママが」など、いくつになってもいつもの自分の言い方をしていますよね。
そういえば以前私の知り合い(男性)が、『子供の頃は「パパ」と呼んでいたが、いつごろからか自分で意識的に「親父」と呼ぶようにした』と言っていました。
なるほど、なんとなくかっこ悪く感じるようになったんでしょうね。
これはちょっと新鮮でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?