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橋田壽賀子ドラマと外国人と敬語

脚本家の橋田壽賀子さんが亡くなり、多くのコメントが寄せられています。

その中で私がとても驚いたのが、アメリカ出身の東大名誉教授、ロバート・キャンベルさんの発言です。

今朝テレビをつけたらたまたまある情報番組で、そのコメンテーターとして出演しているキャンベルさんが橋田さんについて発言するところでした。それが

「私は橋田さんのドラマの5人姉妹から、敬語を学びました」

ドラマで外国人が敬語を学ぶ!
なるほど!
よくニュース番組で語学を学ぶというのは聞いたことがありますが、ドラマから敬語!と、私としては目からウロコ(他の人にはそうではない?)。

実は私は、橋田壽賀子さんのドラマを見たことがありません…
もちろん「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」というタイトルは知っていますが、実際に見たことは、おそらく1回もないと思います。
なのでキャンベルさんの「5人姉妹」という発言もまったく意味がわからなかったのですが、検索したら…あの有名な「渡る世間」は5人姉妹の話だったのですね。

ということで、キャンベルさんが敬語を学んだドラマは、「渡る世間に鬼はなし」。
これはいわゆるホームドラマ(死語?)、つまり日本の一般家庭の話だと思いますが、そういう設定で「正しい敬語」が使われていたということですよね。姉妹が誰に対して敬語を使っていたのかわかりませんが、おそらくは日常的なシーンできちんとした敬語が使われていた。そのことに感銘を受けました。

というか、ほんの少し前の話なのに、もはやそれってファンタジー?という気すらして…。
今のドラマ、いえそれどころかリアルな日常の中で、どれほどちゃんと敬語が使われているのか? 我が身を振り返って考えてみたり…(汗)。

しかし、みなさん。
外国人だけではありません。
日本人だって、正しい敬語を聞くことで敬語に慣れ、次第に自分のものにしていくものです。美しい話し言葉をたくさん聞くことはとても大切です。
そういう機会までを、人気ドラマが提供してくれていたんですね。
そう思うと、見ていなかったことがとても残念です。

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