見出し画像

究極のオフロードツーリング、世界のオフローダーが集う聖地モンゴル

モンンゴルのウランバートルでゲストハウスとバイクショップを経営する味戸さんにお会いしてきました。

ウランバートルから北に車で1時間ぐらいの場所にあります。
中心地から少し距離がありますが、急速な発展により住宅が続々建設されています。

味戸さんは日本で18年間、三菱自動車のモータースポーツ用部品の開発に従事していました。1994年から6年間、ダカール・ラリーに「チーム三菱ラリーアート」のスタッフとして参加。フランスのパリからセネガルのダカールまでの1万km以上を走破する過酷なレースに同行されました。また、パリ・ダカールラリーなどの国際的なラリーイベントで篠塚さんらドライバーとチームを共にし、多くの経験を積まれています。

その後、ラリー時代に知り合ったモンゴル人の通訳と結婚し、モンゴルで起業。味戸さんのバイクショップは、モンゴルで唯一の日本人メカニックによる店として知られています。また、モンゴル日本人会の役員として、日本人ビジネスの発展にも貢献しています。日本人会のパーティーはこちらの庭で開催されることもあり、現在約200人の会員がいます。

味戸さんとモンゴル人の奥様と記念撮影。
開放的なガーデンがあり、こちらでモンゴル日本人会のイベントが開催されることがもあるとのこと。
味わい深い手作りのBBQコンロがあります。
卓球台があるリビング。バイクと卓球が大好きな私には憧れの環境です。
卓球台もキズや歪みはなく安定してラリーが出来そうです。
ゲルもいいけど、ゆっくり室内派という方にもベッドが用意されています。
日本人オーナーということでクレンリネスは日本品質です。
一泊朝食付き4300円です。(2024年7月現在)
日本のメーカーや雑誌、欧州のライダーデカールなどグローバルな客層です。
整理整頓された美しいシャワールーム。
設置されているタオルもふんわりふっくら。
アジアの民宿でありがちな、
シャワールームワイルドアドベンチャー現象はここには存在しません。

味戸さんのお店は、世界中の旅好きやバイク愛好者に人気があります。特にヨーロッパからの集客が多く、彼の高い整備スキルはバイクだけでなく、メルセデスの軍用Gクラスキャンピングカーやモンゴルで流通しているロシア製のバンやジープの整備も手掛けています。

UAZというロシア製のジープが味戸さんの愛車です。
味わい深い表情です。カワイイ表情です。
シートが破れてますが、動きます。
ワイルドです。
後部座席はワイルドかつアドベンチャーな雰囲気です。
もう一度記載します。
動きます。
ドアは180度オープン仕様となってます。
ヒンジが壊れている訳ではございません。
ちゃんと動きます。
乗ってみました。過去イチ、マニアックな車両と出会いました。

味戸さんのビジネスは、二輪・四輪の整備、レンタルバイク、そして民泊を提供しています。小排気量から大型まで良心的な価格でレンタル可能です。また、自分のバイクで走りたいという方には、日本からのバイク輸送も手配してくれます。

テネレが目立ちますね。
日本からコンテナでバイクを持ち込んでツーリング可能とのことです。
日本から輸送されたアドベンチャーバイクをメンテナンス中です。
小排気量のレンタルバイクYAMAHAのCRUX(クラックス レヴ)オフロードカスタム版。
110ccが1日3500円、250ccが1日6000円、600cc以上が1日12000円と良心的な価格です。(2024年7月現在)
異国の地で日本人メカニックが整備したレンタルバイクがこの価格ってコスパ良すぎです。
アメリカンやアドベンチャーもレンタル可能です。
ちなみにモンゴルではナンバーなしの野良バイクだらけですが、
こちらのレンタルバイクはナンバー付&保険付で安心です。
(バイクの運転はモンゴルの自動車免許証が必要です。)

一泊4300円朝食付きでリアルなゲルに泊まることができ、一般的なゲストハウスのような部屋もあります。夕食には現地料理だけでなく、とんかつなどの日本食も提供されており、「リラックス」と名前が付けられている通り、本当にリラックスできる素敵な空間です。

ガーデンバルコニーの奥にはさらにガーデンがあり、ゲルが二棟建設されてます。
生活感のあるゲルです。本物のゲルなので外壁には羊の毛を使っていますので、ゲルらしい獣の香りします。少し時間が経過すると匂いにも慣れてきますのでご安心ください。
天井は蓋になっており、太陽光を取り入れたり空気を循環することができます。

バイクとツーリング、アウトドアの楽しさを体験し、バイクという乗り物の素晴らしさを再認識しました。モンゴルの草原ではどこでも自由にテントを張れ、安全面も高いので、バイクのツーリングには最適な国です。ただし、冬場はマイナス30度という極寒の地なので、バイクの乗れる期間は5月から10月に限られています。

ガーデンの更に奥には謎の電車が設置されています。
カフェにするためにモンゴルで使用されたロシアの電車を購入したとのことです。
究極のアンティーク。
1950年代のロシア製バイクUral(ウラル)です。
ウラルは第二次世界大戦にドイツ軍が使用していたBMW-R71型のコピーバイクが源流で、製造元のIMZ社もこの事実を認めているようです。
ウラルは現行車とエンジン構造は変わっておらず、部品もほぼ共有とのことです。ロシアのバイクってサステナブルなのね。

モンゴルは渡航先としてニッチな印象がありますが、日本からは5時間の直行便があり、非常に親日的な国なので安心です。私もぜひモンゴルでのツーリングを体験してみたいと思いました。これはバイクという経験価値の最上級のひとつだと思います。

ガーデンの横には更に高台ガーデンがあり、まさに店舗名のRelaxな空間が広がります。
ここでビール飲んだら絶対旨いやつです。 
ドイツのお客様のゲレンデヴァーゲン軍用仕様。
リア部分の荷台をキャンピングカーにカスタム。
ベッドとキッチンが配備されたゲレンデヴァーゲンのキャンピングカー。
いやいや、渋すぎでしょ。
今回の訪問は駆け足でしたが、
かならず再訪してモンゴルの台地をオフロードバイクで駆け抜けます。
味戸さん、ご案内ありがとうございました!

味戸さんの経営するゲストハウスとバイクショップ
店舗名:FORTEC Garage with Relax House

住所:Mongolia Ulaanbaatar Sukhbaatar District 15 Horoo Ar hustai 1-80
ゲストハウス:ゲル、室内ともに一泊朝食付き4300円
レンタルバイク:一日当たり110cc3500円、250cc6000円、600cc以上12000円
(バイクの運転はモンゴルの自動車免許証が必要です。)
日本からのバイク輸送、整備等は個別コーディネート応相談。
(2024年7月現在)

味戸さんのFacebook
https://www.facebook.com/ajito.koji/

モンゴル日本人会
https://www.mn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?