ZOOMでミラーレスの画で会話するという何気ない事が(Macに於いては)意外と厄介だった。
実はこの記事を書いたのと、時を同じくしてFUJIFILMが「X/GFXシリーズ」をWebカメラとして活用できるソフトウエア「FUJIFILM X Webcam」を発表した!しかし、これもなんとWoindows PC専用。。。
Macには対応して無いのであった、グスン、、、
最近、2回にわたって小規模配信ライブのシステムについて書いて来ました。でも、個人で配信するという機会なんて殆ど無いので、どちらかというとZOOMで打ち合わせや飲み会などにこの機能を使いたい。
そして、自分のMacbookProも2012midなもので、カメラの方もどこにピント合っているのか分からないほどのポヤンポヤンの画である。Cinematographerとか名乗ってる奴が打ち合わせでこんな映像で現れたのでは「こいつ大丈夫か?」と疑心暗鬼にもなるだろう。
ZOOMの画質を良くしたいという思いは以前からあり、4月末にFujifilm X-T3のティザー機能(PCからカメラを操作してシャッターを切る機能)を流用した記事を公開している。
この方法なら殆ど投資をしなくても普段撮影しているような映像をリモート打ち合わせでも使える!と浮き足立っていたのだが、やはりティザー機能を使っているだけあって、コマ落ちするわ、カメラの操作画面は入るわ、これだったら普通のwebカメラの方が良いのではという結果になった。
引くに引かれず、上記のnoteの記事の最後にも「ElgatoのHD60sを購入してしまった!」と書いたようにビデオキャプチャーボードを使ったZOOMが出来ないものかと欲が出てきた。
しかし、このレポートを書くまでにこれだけ時間を要してしまったのには理由がある。HD60sさえ来れば問題無くミラーレス一眼(自分の場合はFujifilm X-T3)からのHDMI出力の映像を何にでも使えると思っていたら、これが意外と厄介だったのだ。特にMacにおいては!
そう、配信しようとした時にいろいろ参考Webサイトを検索すると大抵書いてあるのが「Windows環境をお勧めします」という文面だ。
これがカメラがSIGMA fpだったり、ATEM miniのようなエンコード機能のあるスイッチャーを持っていれば簡単なのだが、普及率の高いHD60sでもこんなに苦戦するとは。。。
(CanonもUSB出力からWebcamとして出力するアプリを出したが、それもWindowsのみ対応だ)
HDMIから入ってくる映像信号はPCで配信する映像に変換するのにエンコードという作業が必要になる。これにはソフトウェアエンコードとハードウェアエンコードの2種類あり低価格のビデオキャプチャーボードは大方ソフトウェアエンコーダである。最近では遅延の違いもそんなに無いという事で自分が入手したElgato HD60s(下記のリンクにもあるがHD60はハードウェアエンコード)もソフトウェアエンコーダを使用するシステムだ。詳しい機種などはGoogleのYouTubeヘルプページが参考になる。
何を言いたかったかというと、そのソフトウェアエンコーダが殆どWindowsのみ対応なのである。そして一番普及している多機能で無料のソフトウェアエンコーダが、OBS(Open Broadcaster Software)の出しているOBS Studioなのだが、これがMacにも対応しているとはいうものの、入力された信号をWebcamとして認識するというVirtual web camのプラグインがMac対応ではなかったりする。
途方に暮れるところに以下のような記事が!
しかし、ターミナルを使って、コマンドラインを打ち込むという方法で自分にとっては難易度が高すぎた。Macbookがコンピュータだということを再認識しながら勇気を出してやってみたが何度やっても上手くいかない。。。
するとElgatoから出ているOBS LINKソフトウェアとOBS StudioのNDIプラグインをインストールすることによってHD60sの映像をOBSに映す事ができるというところまで行った。
だがしかし!まだ、難関が待っていた。
ZOOMのカメラの項目に「OBS Virtual Camera Device」という項目が出るはずなのにカメラの項目にはFaceTime HDカメラ(内蔵)の項目しか出現しない。
ここでまたネット情報である。すると、ZOOMをバージョンアップしたことによってスナップのようなバーチャルカメラが使えなくなったという話がチラホラ。
自分は迂闊にもつい最近5.0にアップグレードしてしまったばかりだった。(これによって前回使っていたManyCamも使えなくなっていた)
そして今のZOOMをアンインストール後、下記のサイトからVer.4.6.8をインストール。
これでやっと、下のようなバーチャルカメラも選べるような状態になった。
ただ、このOBS。ソフトウェアエンコードはかなりのCPU使用率が高いらしく、起動した途端ファンが唸り始める。ビデオ編集のレンダリング時とかは仕方ないと思うが、これでは会話も聞き取りにくい。
自分の場合は今はMAcFanというアプリで風量コントロールすることで、どうにかんノイズにならないくらいに抑えているが、下記の記事を見るとMacFanはちょっと怪しいアプリらしく、Fan ControlかTG PRO(有料)を勧めている。
これで、音の問題も解決したのが、残されたのが遅延の問題。HD60sは遅延少ないということを売りにしてるのに感覚としては半秒ほどのズレがある。内蔵カメラだとそんなに遅延を意識することないので、これはHD60sの問題か?OBS Studioの問題なのか?
ともかく2千字分も試行錯誤してしまった。というわけで、こんな遅くなってしまったわけです。
この遅延の問題も解決したらお知らせしますので、今はここまで!
しかし、解決した頃にはリモート打ち合わせじゃなくなってたら目もあてらんない。。。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?