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警察学校最初の2週間は勉強も訓練もほとんどしない。毎日○○の繰り返し

いよいよ始まった警察学校。

警察学校は、まったくのド素人である一般人を警察官に育て上げるところです。

法律も学び、暴漢を制圧する強さ、けん銃のの取り扱いなど、警察官として身につけなくてはならないことはたくさんあります。

まったくの未経験者が集まった警察学校で、まず最初に何からやるのか。

今回は、入校から最初の2週間に毎日長時間やらされたことについてです。

入校して最初の2週間は、勉強らしい勉強はほとんどしない

捜査書類の作成や、法律知識、交通切符の切り方など、勉強していくことはたくさんあるのですが、最初の2週間はほとんどこういった勉強はやりません。


では、何をやるのか。

ひたすら入校式の練習と、そのための動作練習です。

警察学校に入校して2週間後に、「入校式」という式典をやります。

いわゆる入学式です。

本部の幹部や来賓を読んで、警察式の式典をやります。

入校してからの2週間は、ほぼひたすらこの入校式の練習です

具体的には

気を付けの姿勢

敬礼

右向け右、左向け左、


実践現場では何一つ役に立たない基本動作をひたすら反復します。

特に面倒なのが敬礼です。

全員で敬礼の動作をぴったり合わせなくてはいけない 

警察官の敬礼というと、右手を頭のところに持ってくる↓のような敬礼をイメージすると思います

 ドラマとかでも警察の敬礼というとすぐこれをやりますよね

 しかし敬礼というのは、この↑敬礼だけではありません。

お辞儀と同じように頭を下げて上げるという敬礼もあります↓

↑この画像では、体の前で手を組んでいますが、警察官の場合は両手は体の側面につけます


このように警察官の敬礼には二種類あるのです。

帽子を着用している時は、手を上げる敬礼

 帽子を着用している時は手を挙げる方の敬礼で、帽子を着用していない時は頭を下げて上げるお辞儀の敬礼になります。

 刑事ドラマとかで、私服の刑事とかが帽子もかぶってないのに右手を頭のところに上げる敬礼をしてますが、あれはウソです。



このお辞儀の敬礼というのは集団で一斉に行う場合、全員が揃うのが難しいです。

 教官の

「敬礼!」
 

 の号令で全員が一斉に頭を下げるとこはいいのですが、頭を挙げるタイミングは号令がないので、各自がタイミングを合わせて上げなくてはいけません。

 この練習をひたすら繰り返します

 本部の偉い幹部たちが来る式典ですから、教官にとってはビシっと揃っている式典を見せなくてはいけません。

 幹部に見られることがない授業なんかよりよっぽど大切です。

 このような理由から、入校してから入校式までの半月間は毎日毎日ひたすら敬礼です

 「敬礼!」

 「遅い!!」

 「敬礼!」

 「早い」

「頭を下げて、1,2,3の3で素早く上げる!」

 「お前いつも遅れてんだよ!お前一人のせいで揃わない!」

 こんなやり取りを毎日延々とこれをやります。

 正常な人間であれば、自分はここに一体何をしに来たんだろうと思うことでしょう。

 それは当然です。
 
 でもそれは考えずに、何の役にも立たない敬礼を繰り返すしかないのです。

 逆に考えれば、敬礼をしていればいいなんて、なんて楽なんだと思えばいいのです。

 こうして入校から半月が過ぎた頃に入校式が行われます。

 入校式が終わると、あと少しで待ちに待った初めての外出・帰宅がやってきます。

 そして一度学校の外の世界に戻ることで、学校が嫌になり退職者が出始めるのもこの頃です。

 警察学校の間に辞めていく人も結構いるのですが、実はすんなり辞められるわけではなく、退職を切り出してから、しばらく苦痛の期間を過ごすことになります

 警察学校中の退職についてはまた別の記事で詳しく

今回は入校から半月間、何をやるかについてでした

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