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警察学校では学生同士の恋愛が禁止されています。 慣例などではなく、「学生規則」にしっかりと明記されています。 「入校中は勉強・訓練に集中するために、学生同士の恋愛を禁止する」 このように明記されています。 警察学校生はこの規則を守っているのでしょうか。 禁止と言われれば逆に火がついて燃えてしまうのが恋愛感情です。 世の中にあふれている禁断の恋って、禁断だから盛り上がっちゃうのだと思います。 そもそも、授業だけでなく、食事や掃除も一緒にやり、時には真っ暗な闇を一緒
警察学校初任科に入って来た新入生は、学校内では最底辺の存在となります。 先に入校している先輩、教官・事務職員などすべての人々が上の存在です。 そして、入校してまず挨拶や礼儀・上下関係などをうるさく言われます。これらのことが合わさり、とてもおもしろいというか異常な雰囲気をもたらします。 とにかく、学校内で先輩や教官と顔を合わせたら、でかい声で挨拶しろと言われます。 警察学校での大きい声というのは、常識の範囲内の大きい声ではありません。 怒鳴り声くらいの声をいい
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教室でのガイダンスが終わると、また寮に戻りました。 ここでようやくルームメイトたちと少し話ができるようになってきました。 まだ初対面から1時間ちょっとです 部屋長(班長)の 「せっかくだからお互いに自己紹介しておきませんか」 という声掛けで、6人それぞれお互いの紹介をしたと思います。 私のルームメイト(班員)は、 班長が30歳過ぎの元会社員、 28歳くらいの元会社員、 24歳で大学卒業以来アルバイトをしながら警察官試験を受け続けてようやく合格して入ってきた人
教室に入ってきた二人の担当教官は、どちらも40歳前後でした。 やはり無条件に恐そうに見える 私たちの前に立つ、鋭い目つきで私たちを睨みつける。 警察官の制服がそれにさらに凄みを持たせる。 教官から簡単な自己紹介がありました。 一人は交通を専門にやってきた警部補、 もう一人は生活安全を専門にやってきた巡査部長でした。 どちらの教官も自己紹介の間に笑顔は一切ない。 睨みつけるような視線を私たちに向けて、ゆっくりとした口調で話していました。 明日から始まる警察学校
入校日当日の続きです 受付を済ませ、教官からもらった案内の用紙を見ながら指定された自分の寮の部屋へと向かいました。 部屋に着いて扉を開けて入ると、そこは6人の相部屋でした。 どんな部屋なのか。
受付が終わり、自分の寮部屋へと向かいながら、渡された説明用紙を読みました 担当教官の名前や、何期何組などが記載され、その後には 「警察学校は職場であり、学生気分でいる者は不要である。 挨拶や返事は警察官らしく大きな声ですること。」 など等の注意書き、 その次には、今日のこの後すべきこととして 「荷物を置いたら、携帯電話と印鑑を提出するように」 と書かれていました。 携帯電話とお別れの時がやって来ました。 さらに印鑑も提出しろと 警察官にとっての印鑑の重要性
警察学校は不便な場所にあるから行くのが大変全国ほとんどの警察学校が、駅から遠い不便な場所にあります。 その理由は、かなり大きな敷地が必要だからです。 東京でいえば、新宿や渋谷のような山手線沿線のようなところでは、警察学校ほどの大きな敷地を必要とする施設を建てることは難しい。 そのため、長い時間電車に乗って、さらに駅から離れた不便なところにあることが多いのです。 彼女に見送られ駅を出ると 大荷物を持って、彼女と警察学校の最寄駅まで行きました。 明日から少
私は大卒コースで警察官になったので、警察学校には6カ月間入校しました。 その6カ月の中で、もっとも記憶に残っている1日はどれかと聞かれたら、 迷うことなく 入校初日 と答えます。 卒業式の人迷うところですが、衝撃や疲労の度合いでいくと、やはり入校初日です 不安で押しつぶされそうになりながら、大荷物を抱えて警察学校に入ったあの日のことは、他の日よりも群を抜いてよく覚えています。 よく覚えていることなので、入校当日のことは覚えていることをすべて書いておこうと思います
「あっ、あった」 その日は警察官採用試験の最終合格者の発表の日。 私は実家のパソコンで、ホームページに掲載された合格者の受験番号を確認した。 平日の午後で、私以外は誰も家にいない。 合格者の番号の中に、確かに自分の受験番号があった。 そっか受かったか、自分は警察官になるんだな 特に大喜びするわけでもなく、なんだか淡々とそんな感じだった。 もちろんこの結果を望んでそれなりに努力はしてきた。 でも受かったら受かったで、気が重くなってきた。 警察学校ってすごく理不