記憶の引き金

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2019.2.26.23:25

部屋の片隅で見つけてしまった。MD。

歴史の残骸。

タイトルを見て、あぁ、これが世にいう「エモい」という感情なのかもしれないと、初めて思った。

タイトルは、Dragon Ash の「Viva La Revolution」

これ、2002年の日韓ワールドカップの時、だよね?

わたしの記憶が正しければ、の話だけれど。

あー、戻りたくない2002年の記憶がまざまざと走馬燈のように駆け抜けた、一瞬。

そのワールドカップは夢中で見て、サッカーなんて興味がなかったわたしが、日本戦以外も楽しみに見ていたのをよく覚えている。

新入社員でシゴトを始めたばかり。慣れないことばかりに戸惑いながら、日々を暮らして、そして例のラベリング男と付き合っていた。

記憶の扉というのは、あっという間にふわーーーーーーっとこっちの意思を待たずに開いてしまうものなので、めんどくさいなぁと思うものでもある。

忘れていたいことはたくさんあるのに、そういうことほど扉から溢れ出てくるんだよなぁ。困ったことに。

懐かしいような、違うような。うまく言えないけれど。

わたしは一体どこで道を間違えたんだろう…と、このMDを見ながらしみじみ考えてしまったよ。

でも「あの時に戻りたい」と思うことはない。

あ。恋人と近距離でいられた頃には戻りたいとは思うけれど、それ以外は全くないかな。

どれもどんどん上書き保存して、抹殺していった思い出だからなのだろうか。わたしは冷たい人間なのだろうか。

今日はシゴト帰りにクリニックに寄る予定があり、そのあと、ほんの少し化粧品売り場をウロウロ。

香水のテスターを1プッシュだけして、香りの変化が気に入ったら買おうかなぁ、などと考えていたけれど、電車に乗る頃には、買っとけばよかった!! と後悔した。とても気に入った匂いだったから。

わたしは季節で香水も変えるし、その日の気分でも香水を変える。

以前は、みんな大好きクロエの香水を毎日つけていたのだけれど、近しい人が同じ香水を使い始めたので、なんだかな…となり、クロエはメルカリで売ってしまった。

そのあとは、何種類か好きな香水を集めて、その日の気分でつけている。

恋人は一緒にいるときいつも「いい匂い」と言ってくれた。

だからわたしは「わたしはいい匂いにしているんだよ」と答えていた。

わたしのつけるどの香水も恋人は気に入ってくれて、これはあなたの匂いだね、と言ってくれたのを思い出す。

新しい香水を買ったら、早く恋人に「いい匂い」って言ってもらいたいな。と、センチメンタルにもなりつつ。

匂いって、記憶の引き金になる。恋人がそれを全部忘れないうちに、早くまた逢いたいのだけれど…。

電車に乗る直前、今日が大好きなおばあちゃんの命日だったと思い出して、プリンを買って帰った。

うちには仏壇もなにもないけれど、お花を飾っているところに、プリンをひとつお供え。

おばあちゃん、空から見てるー??

そろそろ、わたしの行く末を照らしてくださいーーー!!!

(プリンひとつで厚かましいのは許してね)

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