アウトプット

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2019.2.18.00:19

続く、続く、アウトプット。

わたしの中にたまっているたくさんのキーワードたちを、ここにばら撒いている。

誰のためでもなく、わたしのために。わたしの記録のために。

ショートノート、にも投稿したのだけれど、あちらはサービスが春には終わってしまうみたいなので、こちらにも移しておこうと思う。

もはや、アウトプットを越えた、備忘録。

いつかちりばめて、小説にしたいとひそかな野望を持っている。

ここだけの話、主人公と、主人公の親友の名前はもう決めてある。

13回目ならぬ15回目のファイナルアンサーは「just like π」で割り切れないはずだったのに、きれいさっぱり割り切れた。

それでも、いつか長い文章に書きたいと思うときに、どうしても記憶の中の愛おしかったものだけは、多少美化されてつつも覚えておきたいと思ってしまう。

なんだか思い出貧乏性みたい(笑)

たとえば。

どこへ引っ越しても、駅からいつも歩いて15分はかかる部屋だったこと。

若さゆえのこだわりのなさで集められた、統一性のない食器。

タバコの吸い殻が、いつもいっぱいだったこと。

真夜中に忍び込んだ、真っ暗な小学校。

痩せた薄い背中が、いつもシャツの中で泳いでいたこと。

一晩中、笑いながらやった「鉄拳」というゲーム。

ワンタッチでつけることができるらしいコンドーム。

寝癖のついた、髪。

お台場の観覧車のてっぺんでした、観光客かよと言いたくなるようなキス。

ノリで、飛び乗った遊覧船。

夜の浅草。作ったジオラマ。

居酒屋で、向かいに座ると、緊張して顔を見れなかったこと。

わたしを好きになってと頼んで、「いやだ。できない」と言われたこと。

電車で何駅分も歩いて、ずっと笑い合えた日。

公園でバドミントンをして、筋肉痛がひどかったこと。

その腕の中に入れて、と頼んだら、抱っことキスをもらえたこと。

そんなに? してもらってないの? と言われながら、セックスした日。

もう会わない、そう言われて、泣きついたこと。

クリスマスプレゼントの指輪を自分で薬指にはめたとき「俺がつけてあげたかった」と拗ねられたこと。

誕生日に台風がくると「神様もお祝いしてる」と言ってくれたこと。

ひまわりを1輪だけ買ってきて、このひまわりみたいに、こっちを向いて笑っててと、それだけでいいと言ってくれたこと。

わたしが作る料理を、いつも「天才!」と、褒めてくれたこと。

ベランダから桜並木が見える部屋に住んでいて、ハーゲンダッツを食べながら、桜を見るのが楽しみだったこと。

部屋に桜の花びらが、たくさん待って入ってきたこと。

喧嘩をして部屋を飛び出したとき、わたしがいつも氷結を片手に持っていたこと。

抱きしめていいですか? いいですよ。を繰り返すネタとして使っていたのに、ある日突然「抱きしめてください」に変わったこと。

抱きしめられて、震えてしまったこと。

「震えてる。小さいんだね。ぼくは、卑怯ですか?」という言葉。

ラブホテルに行く前には、ビールをたくさん買い込んだこと。

いくら恥ずかしがったところで「俺に見られるために、きたんでしょ?」と腕を押さえられたこと。

ベターハーフって、知ってる? と言ったこと。

突然「旅行に行こう!」と思い立つこと。

プレゼントしてくれた指輪をつけて見せると、わたしの手を取って、指輪にキスをしてくれたこと。

未来を、もう一度、見せてくれたこと。

いやらしい限りをすべて尽くしたこと。

セックスをするときに、テレビを消すこと。

口移しでもらったビール。

まじめな話と、ふまじめな話を交互に繰り返して、朝イチからフリータイムでラブホテルにこもっていたこと。

名前で呼んで、と言われたこと。

温泉宿で、浴衣を選んでもらったこと。

クリスマスはM-1を見て、いつも大笑いしていたこと。

昼間のカフェでシャンパンを飲んだこと。

わたしのことを「姫」と呼んでいたこと。

わたしの息子を愛してくれたこと。


・・・

人間やっぱり、嵐も歌っているけれど、泣きながら産まれてきたからピンチには強くありたいなと、いまふと思った。

書き出していく思い出は、順不同、同一人物に限らず、美化されている。

でも、確かに通り過ぎてきた一部。もっとあふれ出しそうだけれど、多分止まらなくなるので、今夜はこのへんで、店じまいにします。


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