25NLの車窓から~リバーでナッツを拾ったらどうすべき?~
今日は25NLzoomでプレイしていて実際にあったハンドを紹介します。
プレイラインはこちら。
BTNからの3betに対してUTGのAQsでコールした場面です。
プリフロップのプレイは置いておくと、このハンドで気になったのは以下の点です。
①ターンでレイズすべきか?
②リバーでドンクベットすべきか?
①ターンでレイズすべきか?
実戦の僕の思考を思い返すと、AQというハンドは強く勝っているところは多いものの、AKやツーペアなどの負けているハンドにコールされる一方で、AT以下のAやブラフなど降ろしてしまうところが多くもったいないように思えたのでチェックを選択したように思います。一方でOOPのためフラッシュを引いたときにバリューを取り逃すのが痛く悩ましい気持ちもありました。
ここからはGTO+の力を借ります。
UTGのターンでのレンジは下記であるとします。
一方BTNのレンジは下記を想定します。
あくまで僕が25NLzoomでプレイしている実感として有り得そうなレンジを想定していますので、いわゆるGTOなプレイとは乖離があるであろうことにはご注意ください。
さてレンジが決まったのでターンのプレイを計算してみます。
UTGのアクションはnode lockでチェック100%にしています。
BTNの30%ベットのレンジを見てみます。
レンジには弱いペアやK9なども含まれているようです。
AQより弱いハンドは割合としては多く、AK以外のAやT9、FDなどバリューターゲットとなりそうなハンドが多そうです。
実際どれぐらいのレンジでレイズしているのか見てみます。
FDのあるAQは頻度にして97%が30%レイズを選択していました。
実戦ではここでバリューを取り逃していそうです。
②リバーでドンクベットすべきか?
ターンでバリューを逃していたことがわかりましたが、25NLzoomにはこの場面でTP+FDでレイズしないプレイヤーも多くいるように思います。
そしてフラッシュをツモられてドデカベットをされ悶絶したことは誰にでもあるのではないでしょうか?本当にストレスフルなゲームですよね。
そこでUTGのレンジをコールとフォールドだけにしてリバーのアクションを見ていきます。レンジは下記を想定しています。
その結果としてのリバーのUTGのアクションがこちらです。
あまり直感的ではない結果になりました。
AJss, ATss,A9ss,QJss,はベットしてAQss,A4ssはベットしないようです。
AJやA8といったツーペアもベットしています。ブラフはQTsで打っています。
結論としてどうするべきだったのか?
相手が3ベッターだったとしても、AQsはレイズするハンドとしては十分に強く、またOOPというバリューを取りづらいポジションであることを考慮するとレイズを多用しても間違いはないように思えます。
リバーにおいてはUTGのレンジにブラフが少なく、BTNには相対的に多くのブラフハンドが想定されます。リバーのドンクベットに対して降りるハンドはターンのレイズに対してもほぼ降りるだろうと考えるならば、結局バリューが取れないところからは取れないよねという話になりそうな気がし、リバーでドンクせずブラフベットを期待するほうが利益的なように思えます(?)
よくわからなくなってきましたが、この場面においてはターンでレイズをすることが素直な戦略であることは覚えておいて損はなさそうです。
何年打ってもポーカーはよくわからないです。25NLの旅はしばらく続きそうです。
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