[ChatGPT] ハルシネーションを絵本で克服! 1990年代アニメを意識した絵柄で絵本を作るGPTs『ゴミタ郎』
メリークリスマス! キン担ラボの本橋です。
徳島市で行われたイベントで展示した絵本を作るAIを紹介したいと思います。GPTs『ゴミタ郎』を使うとこんな絵本が作れます。
AIが嘘をつく『ハルシネーション』という現象があります。人によってはハルシネーションがあるからAIを活用できないという方もいるかと思います。
今回はそのハルシネーションを機能として使って物語を作らせつつ、画像生成機能で挿絵を書き、pythonコーディング機能でそれらを組み合わせて絵本を作りました。
ハルシネーションにお困りの方は試しに絵本を作ってみることをおすすめします。AIに物語を創作させるということは、いわばハルシネーションを意図的に起こすことです。AIがどんなときにハルシネーションを機能として発揮するのか、意図して使うことでよく理解できるようになるのではないでしょうか。
マッチングイベントについて
地域ビジネススパイラル
毎年行われている徳島4K映画祭の、そのなかの1コーナー『地域ビジネススパイラル』という学生と企業のマッチングイベントに参加しました。
徳島県内の企業と学生をつなぐ目的で、プラットイーズさんとえんがわさんの主催です。
就職活動としては季節外れです。どちらかというとカジュアルなお話をして地元徳島の企業に興味を持ってもらおう、という企画のようです。
ほかの参加企業さんたち
モノサスのほかはテレビ鳴門さん、テレビトクシマさん、あわわさん、ドリームジャックさんがブースを出していました。各社の取り組みを紹介する30分ほどのミニセミナーもあって、10人前後の大学生が話を聞いていたようです。ドリームジャックさんは大阪から社長の佐藤さんがいらしていました。
モノサスのブース:AIを使った絵本作り
モノサスはいまのところ積極的な採用活動はしていません。でもブースを出すからには何か面白いことをしないと!と柄にもないサービス精神を発揮して、最近うちの子どもたちと一緒に遊んでいるChatGPTを使った絵本作りのデモをしてみることにしました。
絵本を作ってくれるのは「ゴミタ郎」というGPTsです。僕のGPTsのネーミングは常に安直に「カタカナ+郎」です。
絵本といえば五味太郎が僕も子どもたちも大好き。全然もじれていないと思いつつ使わせていただきました。
ゴミタ郎とお話をしていくといくつかの質問を投げかけてくれます。挿絵付きの物語が作られてpptxファイルをダウンロードすることができます。
順番に見ていきましょう。
絵本を作ろう!
まずは話しかける
「絵本を作りましょう!」と話しかけるとゴミタ郎はあなたに4つの質問をします。
登場人物
目的
舞台設定
障害
それぞれに回答していくことで起承転結の4部構成のお話を考えて、最終的にパワーポイント形式のスライドを出力してくれます。
主人公と旅の目的
主人公のプロフィールと物語の目的をあたえてあげます。
物語は『主人公に不足している何かを獲得しに行く』という類型があるそうです。目的が海賊王になることだったら、欠けているのはひとつなぎの大秘宝、みたいなやつですね。
同じく子どもたちが大好きな絵本シリーズ、ちいさなちいさなポコポコのシリーズから拝借してみます。(ポコポコはパンダではないっぽいですが)
パートの1から4のそれぞれには挿絵と400文字程度のお話を添えてくれます。挿絵は1990年代のアニメ風に描いて下さい、とあらかじめ依頼していますが、絵本調にしてください、とお願いすればテイストを変えてくれます。
物語と挿絵の確認
パート1から順番に挿絵と物語を書いてくれます。気に入らなければ書き直しを指示しましょう。AIなので、いくらリテイクしても心は痛みません(時間はかかります)。
(おまけ)パワーポイントファイル(pptx)のダウンロード
作成途中で失敗することが多くて、おまけみたいな機能です。パート4まで物語を作り終えるとpptxファイルのダウンロードリンクを教えてくれます。クリックして入手しておきましょう。
パワポファイルの体裁も整っていません。パワポの「デザイナー」機能で整えたり、画像の差し込みを間違えていることもあります。ラストワンマイルと思って修正してあげて下さい。
整えたパワポファイルがこちらです。
お楽しみ下さい!
大学生たちの反応
イベントの中では、3組くらいの大学生たちが話を聞きにブースに来てくれました。1年生が多かった印象です。
彼らを主役にした絵本を作りつつ、「AIはどのくらい使ってる?」と話を聞いてみるとレポートの課題でChatGPTを使っているよ、という学生さんもいれば、全然そういうの疎くて、という学生さんもいました。
みんながみんな使っているわけでもないようです。
彼らからは「人間のやることが無くなりそう」という意見もありました。どっちかというと人間のやることが一気に増えるのでは、と僕なんかは思っています。
物語や挿絵をAIが作ってはくれますが、その物語を『面白い』と評価する人間が必要です。また、その物語を紹介して面白がってくれる受け取り手もいまのところは人間です。
AIが評価をして、AIに見せて、AIが面白がってくれる世の中になれば、そこで初めて人間の出番がなくなります。そうなったらそうなったで、我々人間はそれはそれで面白がって居たらいいんじゃないかと思います。
怖いかな?
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