新入社員研修ってどんな姿勢で取り組むべき?社会人1年目
入社して2日が経った。
入社式でお偉いさんの話を聞き、オリエンテーションでコンプライアンスや新入社員研修の概要を掴む。
幸いなことに、入社した会社は小さな会社ではないため、新入社員研修が一定期間あり、その後に現場への配属となる。
同様に、ほとんどの会社では”研修期間”が設けられているだろう。
一方で、座学の必要のない職種・業種は研修期間は存在しないだろうが。
この新入社員研修は一体なんなのだろう。
勉強しながらお給料がもらえる期間、学生時代の延長戦。
この一見「社会人」としての実感の湧かないトライアル、どんな姿勢で何を考え、どこを目指して取り組むべきなのか。
社会人となって丸2日がたった今、考えてみる。
1.お金貰いながら勉強できてラッキー?
「よっしゃ!研修期間とか、お金もらいながら勉強できるん??最高じゃん。しかもリモワだし、弊社サンキューな。」
うん、これは事実である。確かにそう。
1日7〜8時間お勉強するだけで月15万前後もらえるのだ。
今までは年間数十〜数百万円支払って学校に行っていたのに。
こんなチート期間は人生のうちこの期間だけであろう。
存分に楽しむべきだ。
ただ、なぜ会社が新入社員、ただの世間知らずの学生たちにそのような恵まれた機会を与えるのだろう。
A.初期投資
もちろん、研修が始まるタイミングで、会社からの投資だという説明は受けるだろう。
会社は利益追及のための共同体であるため、なんの能力もない学生を稼げる人材・売れる人材に変革させなければ採用するだけ大損だ。
新入社員研修は、会社が我々新入社員に与えてくれる初期投資なのである。
投資されているということは、期待されている。
誰も下がると思った株は買わない。
上がると思ったから買うのだ。
そう、新入社員は期待されている。
そして、投資を受けているのだ。
至極至極当たり前のことをネチっこく書いている自覚はあるので、このあたりで。
感謝の気持ちと期待に応えたいという気持ちは忘れずに取り組むべし。
2.「目指す」のではなく「ならないとヤバイ」=No1
おそらく、研修が始まる最初のタイミングで「目標設定」をしなければならない時が来るであろう。
新入社員は期待と不安が入り混じっている。
基本的には環境が大きく変わるため、不安の方が大きいものだ。
そんな大海原に放り出されたオタマジャクシに目標設定という課題を提示してくるのが新入社員研修であり会社でありこの社会である。
こんな社会で生きていくのは大変だよね。
ところで「目標」って何?
目標は、ゴール地点。目指す場所。
100点の回答。
でも、目標って立てるのは良いものの、達成できないと意味がない。
そして、人によるだろうが目標の基準も違う。
全く手の届かない実現可能性の限りなく低い目標を立てる人もいれば、物足りない目標を立てる人もいる。
正解などない。
ただ、私の目標の感覚値は、「届かないもの」だと考えている。
「定期テストで80点目指します。」
だいたい80点は取れない。
60点か、良くても70点代前半だろう。
会社が貴重な経営資源である時間とお金、人、そして情報をたんまりと投資してくれている身として、成長しなければならない。
そのためには、上を目指さなければならない。
コンフォートゾーンにとどまっているのではなく、ストレッチゾーンに移行しなければ成長できない。(一旦ここではパニックゾーンの話は置いておく。)
では、一番上はといえば、ひとまず同じ新入社員研修を受ける同期である。
しかし、会社が戦っているのは市場であり、市場には競合他社がいる。
競合他社に勝つためには、競合他社より優れた人材をとり揃える必要がある。
個人の視点に立つと、ライバルは社内の同僚だけではない。
実力主義の資本主義社会において、流動性の高まるビジネス環境において、全会社の同世代がライバルであり、競わなければならない相手であろう。
そう考えた時に、一会社内の1番を目指して上位10%を取ったところであまり意味がない。
No1はなって当たり前。
投資してくれている会社にリターンを返すためには、No1にならないとヤバイのである。
3.身につくことなんてない。
学生時代、小さな会社でインターンをしていた頃、このような言葉に出会った。
「成功の対価は報酬。失敗の対価は学び。」
研修で学べることは、ビジネスマナー、エクセルパワポの使い方、業務に関する専門知識、コミュニケーション能力、プレゼン力と多岐にわたる。
たくさんのことが身につきそうだ。
本当にそうか?
知識はつくであろうが、「わかる」と「できる」は違う。
研修では、ある程度正解があるものを体型的に学んでいくことが多いだろう。
「お勉強」と「学び」は違う。
私は、先に出てきた言葉の通り、失敗からしか学びはないと考えている。
ただわかっていても実戦でできるかと言われるとそうではない。
研修で確かに勉強をし、知識はつくかもしれない。
しかし、全ては研修の中の世界。
失敗を重ね、自分ごとと捉え、本気で焦り、壁にぶつかり、思い悩み、他人に相談し、やっとの思いで乗り越えた時にこそ「学ぶ」ことができるのではないかと思う。
そうして初めて、失敗が学びとなり、身につき、成長につながる。
そんな経験は研修ではできない。
実際に失敗をできるのは現場に配属されてからであろう。
しかし、失敗する準備ができるのが研修期間であろう。
いくら失敗してもノーダメージ。
だってそれは本当の失敗ではなく、仮の失敗だから。
とりあえずやってみよう。
そしてたくさん失敗しよう。
失敗できるうちに。
まとめ
新入社員研修において、考えていることは3つ。
1.会社は自分に期待し、投資してくれている
2.成長するために、1番になることは最低条件
3.失敗しないと何も身につかない
これを念頭に置き、月曜日から再出発。
結局マインドが全てであると感じる。
捉え方が全て。
どのようにポジティブに捉え、面白くないことを面白いことに変換できるか。
それがこれからの社会人人生の濃度を決めるのではないかと思う。
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