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【妄想】待ち合わせとかしたいよね?

〜以下は、オフ会で時事問題を話し飽きた女達が、今、我々が飢えてるのはときめきである、と結論したことにより生まれた、大胆かつ壮大な妄想記事です〜

旦那とか、もういいよ。疲れたよ。でも別れるのも疲れるから、彼氏がいる妄想をしよう。どんな妄想がいいか。とにかくさ、待ち合わせとかしたいよね?待ち合わせ、最後にしたの、いつだろう?

待ち合わせする場所は駅の改札前。時間は土曜日の昼くらい。彼は背が高く細マッチョで爽やかな塩顔男子、歳は23歳。25歳の私はワンピースを着て遅れてくる。なぜかというと、「ごめーん!待ったあ?!」が言いたいから。全然ごめーん!とか思ってないけど、とにかくそれが言いたいから。内股で駆け寄りたいから。何なら、ちょっとよろけたいから。よろけられるようにピンヒールを履いておく。すると彼は、「俺も今来たとこ」とか言う。微笑んだ顔が素敵で胸がきゅんとする。ああ、私の彼氏はかっこいい。かっこいいんだ。

デートするのは公園。公園には緑が多く爽やかな風が吹く。手はまだ繋がない。まだ1回目のデートだからよそよそしい。そのよそよそしさが楽しいからいい。天気がいいねとか、あの犬可愛いねとか、他愛もない話をして過ごす。喉が渇いたのでカフェに入る。彼はカフェラテを飲むが、私は太りたくないから無糖のアイスコーヒーにする。トイレに行って化粧直しをする。鏡の向こうの自分にほほ笑みかける。

夜になって話題のダイニングレストランで夕食をとる。彼はミックスフライのプレートを。私は太りたくないからグリーンサラダをオーダーする。彼は、それしか食べないの、って聞く。私は、うん、これでいっぱいなのって言う。そうか、それでお腹いっぱいになるんだねって彼が不思議そうに頷く。私はうん、と言いながら、心の中で「胸がいっぱいなの」と言い直す。こっそりほくそ笑む。彼が食べかけのエビフライを床に落とす。彼の慌てた様子が可愛くて、舞い上がってしまう。そうか。私と向かい合って、緊張しちゃってるんだね。

あたりはすっかり暗くなって、私はもう帰るって言う。彼は名残惜しそう。家まで送るよと言われるけど、ううん、駅まででいいよと断る。家はまだ、教えない。私の秘密を教えるのは、もう少し経ってからだよ。

家に着いたらメールする。今日は楽しかったよ、またね、と短い文を打つ。あまり長い文章は鬱陶しがられそうだから、沢山言いたいことはあれど飲み込んで、これだけにする。彼からは光の速さで返信が来る。俺も楽しかった!!また来週な、って書いてある。私は嬉しくて飛び上がりそうだけど、返信はしない。追いかけられる女になりたいから、最低限しかメールしないことにしてるの。ちょっとツレないくらいがちょうどいいよね。

興奮しててなかなか寝付けなそう。次はどこで待ち合わせしようか?

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