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【DAY4】刺絡再び〜胆経の効果〜

11/3(水)、一日中歩き回った日の夜。


私自身は寝ようとしても寝つけない。麻黄湯を飲んだが、眠氣は起きないものなのか。色んなことがあり過ぎて疲れてるようだ。咳はおさまらないし、これだけ体に無理を強いたから、仕方ないだろう。

ところで、初めて自宅で刺絡をやったときは、どの経絡を刺したんだっけ。記録を見ると、胆経、肺経、三焦経だった。そういえば初期だったからか、胆経に注目したことがない。ここを刺したらどんな感覚になるか、改めて観察してみよう。

今回は、当時のような右の耳痛(中耳炎)症状はなく、左右差は無いので、左右の経絡ともに同じボリュームでやってみることにした。

胆経、肺経、三焦経。左右ともに90滴ずつ。

左の胆経(井穴)を刺すと、明らかに効果を感じた。ここ数日間、感じたことがない感覚である。気道がホワーンと癒されていく感じだ。気道といえば私の場合、肺経が効果的だが、それだと、喉から肺の手前、気管全体に作用する。一方、胆経だとストライクゾーンが狭く、気管の真ん中あたりのみだ。しかし、より強力に作用する感覚があった。右の胆経を刺すと、こちらもまた気道に作用しているのが分かった。痒みも緩和した。

ただ、数分経つとまた痒みが復活した。どうやら胆経だけでは、強烈な発作時には用が足りないらしい。いずれも、最初の30滴くらいではあまり効果を感じない。40滴以上出すと感じる。60滴を超える頃にはかなり強く感じた。

続いて肺経を刺す。悲しいことに、左右どちらを刺しても今回はほとんど効果を感じなかった。こんなことは今まで無かっただけに悲しい。

そして、三焦経を刺す。左を刺すと、多少、肺の上部、鎖骨近辺が温まる感覚があった。さらに、右を刺す。こちらはなぜか、なかなか血が出てくれなかった。2回刺せば大抵目的の量は出せるのに、今日に限っては5回も刺すことになってしまった。

ここで私は、自分の氣持ちもこの経絡になんらかの作用が起きているのではないか、という仮説を立てた。刺絡をイマイチ信用していない自分がいる。今回のような強烈な発作時には効かないかもしれないという思い込み、つっぴょんが言っていた「刺絡は万能ではない」という言葉が、自分の中でマイナスに作用しているように感じだ。

よし。ここはもっとポジティブに行こう。刺絡は効果ある。私は治る。治せる。

そう捉えてからは、強力に作用した。後半、三焦経の50滴を超えたあたりから力強く肺が底から温まるのを感じた。これはいわゆる、プラセボ効果というやつかもしれない。「病は氣から」とはいったものだ。私が刺絡を信用してやらなくてどうする。針は頑張ってくれてるじゃないか。物理的に私の指の肉を刺してるだけじゃない。私の生命エネルギーに喝を入れて、がんばって免疫力を向上させてやってるんだよ。そうだよ。刺絡をもっと信じろ。

三焦経でかなり良くなったが、まだまだ痒みは残っている。なので、これまでと同様にサブ滴に使用している心包経をまず、左だけ30滴出した。なかなか効果を感じたが、もう一声、という感じがしたので、右も出した。これで、かなり痒みが取れた。

さらに、寝つけないのもどうにかしたいと思った。今日は朝から晩までよく歩いた。それなのに寝つけないというのは、頭の中に旦那のことで悶々としているからだろう。可哀想な元子。

自分を労るように、不眠に効くとされる大腸経を刺す。


左を30滴出しただけで、すぐに眠くなった。だけどイマイチ信用できなかった。神経質な私は、どんなに体が疲れていても、眠くてたまらなくなっても、悩んでいると眠れなくなる。昔からそうだ。そんなわけで右も刺す。こちらも30滴。さらに眠くなった。

手の刺絡。

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足の刺絡。

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これで刺絡は終わりにしたが、シール鍼もやっておくことにした。

三陰交と胸のツボ、神蔵(しんぞう)と霊墟(れいきょ)  に貼った。また、左の聴宮にパイオネックスを貼った。

布団に入ると今まで感じたことがないほど、右の鼻の中が温かくなった。まるで鼻の穴の中で、小人がストーブに火を付けたような感じだ。こんなに氣持ちよく温もっていいのかというほど、心地よかった。これは胆経の効果なのか。他の経絡と相性が良いせいなのか。さらに、下半身から寒気が解消され、強烈に回復していくのが感じられた。これはきっと冷えとりに効く最強のツボ・三陰交にシール鍼を貼った成果だろう。

いろんなことが複合的に効果を発揮したらしく、この日を境に私の体調は良くなっていった。