ワクチン接種した義姉からの連絡

義姉からメールが届いた。

「先日はタンポポ茶をありがとう。うちの家族(元子の兄家族)が貰っちゃってよかったのかな?今度またゆっくり帰省できたら、近況聞かせてね〜」

メールの文面を見ただけで、涙が出てきた。義姉(兄嫁)はすでにワクチンを打っている。職業柄、ほぼ強制だったのだろう。

10日前。私は帰省して、両親と姉にはワクチンの危険性を強く訴えた。しかし、義姉と兄には伝えてない。打った人に「ワクチン打ったら死ぬぞ」なんて、とても言えないから。でも、そのまんま見過ごすことなんて出来ないし、義姉が数年以内に亡くなってしまったら、小さな姪や甥はどうなるんだろう、と思うといたたまれず、私にできることはないかと思い悩んだ。悩んだ結論が、タンポポ茶を母経由で渡すことだった。

「お義姉さんにはこんな、ワクチンの話なんか、できない。でも、放っとくことも、できない。一つはお父さんとお母さん用。もう一つは、お義姉さん家族用」

私が両親にそう言って、タンポポ茶を2袋渡すと、母が重々しく頷いた。義姉は、2回目の接種も控えているようだった。

「何としても止めたいし、やめてほしい。義姉が数年後亡くなる可能性があるのに。姪や甥が不妊になるかもしれないのに。お兄ちゃんだって危ない。でも、私は面と向かって伝える勇気が、ないんだ」

私がこう言うと、両親は何も言わなかった。何も、言えなかったんだ。

そんなことがあってからの、義姉からのメールに私は泣けたし、戸惑った。なんと返信したらよいだろう。なんと返信したら傷つかずに済むだろう。あなたはこの先、死ぬかもしれませんとは、口が裂けても言えない。しかし、遅かれ早かれいずれ耳には入るのではないか。日に日に犠牲者は増えてる。その正確な数を知らされてないのは、義姉にはもしかしたら、幸いなのかもしれない。

半日考えて、私はこう返信した。

「お義姉さんは元気?元気なら、いいんだ。私の周りで、ワクチン打って体調崩してる人が多いから、心配してました。解毒作用の高いタンポポ茶を、麦茶がわりに飲んでもらえたらいいなと思って。余計なお世話で、ごめんね🙏」

すると、すぐに義姉からメールが返ってきた。

「ありがとう、その気持ちが嬉しいよ😭うん、麦茶がわりに飲むよ」

本当は、もっともっと聞きたかった。あなたは2回目を打ったの?やめたの?今、どう思ってるの?その後、体はどうだった?私のお兄ちゃんは?姪は?甥は?私の両親にも、打つように勧めたの?何ともないから打ちなよ、熱が出たら市販の解熱剤飲めばいいのよってアドバイスしたの?そして両親や兄はなんと答えた?元子より、ワクチン打ったあなたのいうことのほうが説得力あるって頷いたのかな?ねえ、家族全員に打たせたいと思っているの?お願いだから、やめて。もうやめて。こんなのは間違ってる。あなたは打つ必要があると、本気で思っていた?思わされていた?コロナが怖いものだと信じて?私はあなたに、死んでほしくないよ。あなたは私より若い。まだまだ、ずっと生きてて欲しいよ。あなたがいるから兄も生きてる。姪や甥も生きてられる。あなたが死んだら、誰も生きていけない。

すべてを飲み込んで、こう返した。

「ほんと?よかった。迷惑でなければ、また送らせねもらうね」

階段に座り込み、泣きながらメールを打った。そしたら、子どもが不思議そうな顔して近づいてきた。抱き寄せると、嬉しそうにけらけら笑って、私の腕から逃げていった。

神様。お義姉さんを、助けてください。

助からないなら、それを受け止められる度量を、私と家族にお与えください。私をもっと強くしてください。私が現実に耐えられるよう、二本の足でこの大地にしっかり立っていられるよう、もっともっと強くしてください。