5歳児のバレンタイン

私が5歳の頃、好きな男の子がいた。まだ結婚の約束は取り付けていないものの、保育園での給食の時間にふりかけを半分あげる、という儀式は欠かさないほど愛を捧げていた彼、その名もボンちゃん(仮名)である。

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