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外資アメリカンITテクニカルサポートマガジン

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外資系ITベンダーで長くテクニカルサポートを提供してきた経験を通して得た気づきを投稿していきます。
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#外資系

会社の発展段階とそこで働く社員の適正

かなり以前からプロダクトライフサイクルや企業の成長サイクルで導入期、成長期、成熟期、衰退期という4つの段階があるという話がある。 そしてどの企業も、少なくとも私が在籍する外資ITにおいても、ある事業が衰退する前に次のお金のなる木を育てないといけないということで一生懸命努力している。 未来永劫成長し続ける製品や事業はないので、もしお金のなる木を作り続けることができない場合、それらの衰退と共に会社も衰退してしまうことになるだろう。 Steve Jobs復帰後のAppleがカラ

企業文化を変えるということ

これからここに書くことは、書籍やトレーニングや人から聞いた話などのインプットと、実際に自分で経験したことが混在したものになると思うし、内容も非常に広範囲だと思う。 それだけ企業文化を変えるというのは難しいことなのだ。 ・そもそも人は変わるのが苦手 一昔前、Who moved my cheese?という書籍が流行った。 日本語タイトルは「誰が私のチーズを動かした?」だったと思う。 内容は如何に人が過去の成功体験を捨てきれず、結果変化するのが苦手なのかということを訴えるような

外資ITテクニカルサポートのリソースバリエーション

外資ITテクニカルサポートの仕事は大体次の5つのリソースでカバーされる デジタル AI パートナーとの協業 アウトソース 社員 順番に説明すると、まずデジタルというのは、製品の使い方、インプリ方法、トラブルシューティング方法について記載したものを、最近では製本せずPDF、Web Trainingなどの動画で提供すること。 また、特定顧客から寄せられたSupport Caseを通して得られた解決策や知見を技術文書に落とし込み公開するようなものも含まれる。 要は、顧

外資系ITで求められる英語力

外資系テクニカルサポートの仕事をするのに英語力は必要である。 しかしそれは読み書きと聞き取り能力のみで喋りはマネジメントを除きほぼ必要ない。 たまに突然海外の同僚から電話が来ることがあるが、今はSlackなどのchat toolを使ったコミュニケーションが主軸なので、電話の回数も減ってきている。 読み、つまりreadingは製品マニュアルやインプリガイドなど数々の技術ドキュメントを読み解くのに必要だが、ITの英語は大体決まり切ったワードや言い回しが多く辞書なしでも大体何が書

誰が自分のキャリアアップと雇用を支えてるか?

ずっとアメリカン外資のテクニカルサポート部門で働いてきて思うことがある。 それは自分達の雇用やキャリアアップを誰が支えているのか?ということ。 この疑問に対する直接的な答えは、人事評価や場合によってはPIPからマネージングアウトに持ち込む権限を持つ直属上司や、間接的には、やはり製品やサービスのお金をお支払いいただいている顧客となるのかもしれない。 しかし、私の辿り着いた仮説は、おそらく日本の他部門、特に営業部門の評価が最も重要ではないかというものだ。 外資アメリカンITにお