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実践編 志の低いソロキャンパーがどんな順番で道具を揃えたか

こんにちはミナカミです。ほぼキャンプ備忘録になっていますがちゃんと仕事もしています。企業のWebコンサルやら戦略立案やらプロジェクトマネージメントが生業です。
ほんとですよ。

これまで何度となく、焚き火が浪漫だとか軽さは正義とか女子力皆無の発言を繰り返しておりますが、振り返るとギアを揃えた順番も色気がありませんでした。だいたいが「必要に迫られて」です。
つまり重要度が高い順と言い換えることもできるわけで、今回はこれからソロキャンプを始めたい方のちょっとした参考になると良いなと思い、私がキャンプ道具を揃えた順番を紹介します。

すべての基本になる考え方

キャンプとはひとことで言えば「野外で生活する」ことです。すなわち、キャンプギアを揃えるイコール、衣食住を揃えると同じとも言えます。
普段の生活においてなにを重視するか、なにがあれば安全かつ快適に生活できるのか、優先順位を考えて揃えていくと良いと思います。
私の場合、住→食→衣の優先順位がベースにあって、
①安全に睡眠できる環境を作る
②外で過ごすための居場所を作る
③調理器具と食料をそろえる
④キャンプでやりたいことや使ってみたい道具に手を出す
の順で考えました。一人で運転する以上、寝られないと文字通り死ぬので。

車中泊から入るなら~いかに安全に熟睡できるか

いきなりキャンプは不安だから車中泊から始めたい。私もそう思ってしばらく車中泊をしてきましたし、今でも気分転換に車中泊を選ぶこともあります。
車中は閉ざされた空間でありながら窓ガラスで丸見え、どんなに暑くても窓を全開にしたまま寝られないなど、意外に制限が多い環境なのも確か。そこで、最初に揃えたのは
・窓を覆うシェード(車種専用)
・段差を解消できる分厚いマット
・暑さ寒さをフォローするためのポータブル電源

でした。とにかく安全快適に睡眠できることを重視しました。

窓を覆うシェードは、ホームセンターにロールで売っている銀マットをカットするのでもOKです。なんであれ、外から見えないという精神的安心感は車のロックと同レベルです。なんらかの目隠しがなければ車中泊はできないと思ってもいいくらい。
また、段差を解消できるマットは、まっすぐ平らに眠るためには超重要。後部座席フルフラットを謳っていても結構な段差や傾きがある車種が多く、5cm10cmは当たり前。その上にそのまま寝たところで安眠できるわけがありません。マットなり布団なりでフラットにしてあげる必要があります。
おすすめは、インフレータブルマットという、空気を入れて膨らませるタイプ。私は、バルブを開けて放置しておけば10分で10cm厚に膨らむマットを愛用しています。
ポータブル電源は車内の快適さを上げるための必須アイテム。夏にはポータブル扇風機をつないだり、冬には電気毛布をつないだり、はたまたランタンをつないだりタブレットを充電したり、使い道は無限大。車中泊の頼れる相棒であり先生です。

なお、車中泊は「車を動かせる」という利点から、食に関しては優先度が低めでした。飲食店でもコンビニでもどこでも行けますし。
私が食を意識したのは、屋外キャンプを始めてからになります。

キャンプはじめたては住と食を同時に

ソロキャンプデビュー時は、まだ車中泊でした。初めてのことをいきなりたくさん取り入れても疲れるだけです。初回は外ごはんと焚き火をメインにして寝るのは車中、と決めてしまえば、揃えるものはシンプルでした。
・チェア
・テーブル
・ランタン
・バーナーとライター
・クッカーとマグorシェラカップ
・焚き火台(ウッドストーブ)

これだけです。衣食住の考え方でいうと、チェア・テーブル・ランタンが住、バーナー・ライター・クッカーが食です。ウッドストーブはただのオプションですね。
食はぜんぶカップ麺、お湯だけ沸かせればいいのであればアルコールストーブもアリなのですが、そこは「大は小を兼ねる」でいきました。バーナーがあればお湯を沸かすことも調理することも可能です。コンビニでも買えるCB缶を使うものなら、災害時にも使えます。

ヘリノックスはさすがに手が出ないのでチェアは中国メーカーの安いもの、テーブルはど定番のキャプテンスタッグアルミロールテーブル、バーナーはSOTOのレギュレーターストーブとスライドガストーチ、クッカーはまだ高騰していなかったスノーピークのトレック900を買いましたが、どれも今も現役です。クッカーは、今だったらAmazon独自ブランドのセットがお手頃かつ使いやすそう。

焚き火台は中国メーカーの安いチタン製を選びましたが、コンパクトに焚き火を楽しむなら十分すぎるほどでした。あとでコールマンのファイヤーディスクを導入して、今のところうまく差別化して使えています。
上記6種とクーラーバッグなどがあれば、最低限の車中泊キャンプとデイキャンプはできると思います。
もちろん必要最低限なので、楽しめるかどうかは人それぞれですが。

テントデビュー時には安眠できる環境を最優先に

車中泊やデイキャンプに慣れてきて、ついにテント泊デビューしてみたい、となったときに必要だったのは、
・テント
・マット
・シェラフ(寝袋)

でした。もうぜんぶ、「寝る」環境を揃えるだけですね。
ただ、アウトドアにおいていかに快適に眠れるかは超重要なポイントです。直接の睡眠環境に影響するマットとシェラフはきっちり選んだほうがいいと思います。
私は車中泊用にインフレータブルマットを持っているので、キャンプ用には軽量なクローズドセルタイプのマットを選びました。シェラフはモンベルのダウンを2種。睡眠不足が翌日に影響しないようなセレクトです。
ついでに、テント用に頑丈なペグを買いましたが、これに救われたのは前回の記事に記した通りです。
結論からいうと、最低限これだけあれば結構快適にキャンプができます。ザックひとつにまとめて公共交通機関でふらっと行くもよし、車で悠々と乗り込むもよし。
楽しんでいきましょう!

あとは、スタイルに合わせてこまごまと

衣食住が一通り揃ったら、いよいよ沼に入ります。もちろんここに至るまでに、貯金をがんがんつっこんでいいギアを揃える人もいるでしょう。私のように、ハマったらいずれ買い換えるという姿勢で、激安ギアを使っている人もいるでしょう。
けれど、どちらにせよここからは好きとこだわりと浪漫の世界です。思う存分追求すると良いと思いますが、最低限の道具にプラスしてあったら便利なものを最後に少し紹介させてください。

・カトラリー
いわゆる箸・スプーン・フォーク系です。使い捨てでもいいのですが私はスノーピークの「スクー」を選びました。これひとつで大体のものは食べられる。
そしてなによりチタンです。チタンは浪漫。

クッカーに触って音が出るのがいやなので、ベルモントのカトラリーケースに収納しています。箸を使いたいときもまああるっちゃありますが、不便さを楽しむのがキャンプということで。


・タープとタープポール
私の場合はテントが軽量&省スペースだったため、日よけを作るのであればタープが必須でした。ただ、後で激しく悔やむのですが、コンパクトすぎる激安タープを買った結果、軽いからソロでも立てやすいけどあまり役に立たないというオチが待っておりました。タープは多少大きめのを買って張り方でスペースを調整するのが正解かもしれません。
また、ポールは最低でも190cmほしいところです。やっぱりケチって170cmのを買ったところ、頭を下げないとタープに出入りできず、意外に不便な思いをしました。

今はもう売ってないのですが1800円くらいだったかと。Youtuberのキャブヘイ氏が激安タープとして使っていたのと同じものです。確かにソロ用のタープとして必要最低限ではあるんですが。。。

・ランタンポールorハンガー
地味なんですが、屋外であるとないとでは結構明るさが変わるんですよね。低い位置にランタンを置くより、頭上にあったほうがずっと広い範囲を照らしてくれるんです。私はタープポールにつけるランタンハンガーを買いました。

・頑丈なペグ
言うまでもありません……!
風はいつ吹いてくるかわかりません。耳栓をして眠っている間にとんでもない暴風になっている可能性もあります。海とか山ならなおさらです。
テント・タープが崩壊してからでは遅い。ペグはそこそこ長さがあって頑丈なやつを買いましょう!

最高峰を紹介しつつ、私が使っているのは中国製の安いメーカー品ですが。

キャンプを始めたいけど潤沢な予算はない、ミニマムなところから始めたいという方、多少の参考になれば幸いです!

写真はキャンプギア沼を覗き込むバーバリーシープ。沼は怖くないよ、楽しいよ!(財布は楽しくない)


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