間違った選択【1分間小説】
※この記事は1分ほどで読了出来ます。
私の毎日は選択の繰り返しだ。
まるでロールプレイングゲームのような日々を過ごしている。
朝起きると、頭の中にコマンドが浮かぶ。
『あなたは、これからどうしますか?』
▶もう起きる?
or
まだ寝る?
→もう8時だし起きようかな。
▶髪は下ろす?
or
髪は上げる?
→今日は髪を下ろしてみよう。
もう出かける?
or
▶まだ家に居る?
→うーん。まだ時間があるから家にいよう。
その日一日の行動を瞬時に選択する。
これくらいの選択ならすぐに出来てしまう。
もちろん私の人生にもRPGと同様に、大事な選択を迫られるイベントだって起きる。
しかし、私は大事な選択はいつも間違えている。
後になってみて、あの時に別の方を選んでいれば…と後悔する。
それで、次こそは!と思い選択をするが、また間違える。
私は、はぁーっとため息をつき、過去にした大事な選択を思い出してみた。
頭の中にコマンドが浮かぶ。
『あなたは、これからどうしますか?』
都会で就職しますか?
or
▶地元で就職しますか?
私にとっては重い選択だった。
が、私はなんとなく地元で就職を選択。
何も考えず周りに流されてみた。
少し仕事を続けていると、
こんなコマンドが浮かんできた。
▶今の仕事を続けますか?
or
転職しますか?
なんとなく今の職場の居心地が悪かったけど、転職の当てもないので今の仕事を続けてみた。
その結果、メンタル不調に陥った。
私はまたミスをしてしまった。
あの時転職していれば...と思ったが、
なってしまったものはもう遅い。
私は自分の選択を振り返りいつも思う。
もう少し早く選択出来ていれば...
もう少し知識を持って選択できていれば...
違った道があったかもしれない。
___________________
そして、この小説を書いている僕は思う。
世の中にはしてはいけない選択をする人が多すぎる。
....どういうことか。
日本の若者の自殺率は世界でも異常なほど高いのだ。
これは日本の社会問題だと僕は思う。
何かに悩んでいる人、追い詰められている人、
頭の中にこんなコマンドが浮かぶことはないだろうか?
『あなたは、これからどうしますか?』
▶生きますか?
or
それとも、、、
最後の最後、
間違った選択する前に深呼吸をして、誰かに相談して欲しい。
家族や友人。面識がない人でもいい。
とにかく客観的な意見を仰いで、遠くから自分の状態を見つめ直して欲しい。
それが僕の願いだ。
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