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資生堂ショックに見る美容部員のはたらきかた

こんにちは。

元BAのかなこです。

少し忙しくなり、久しぶりになってしまいました。

世間は森首相の発言の問題が話題ですが、わたしはこの問題の実態を知ってほしいとずっと思っていました。

賛否あると思いますが、書かせてください。


みなさん、資生堂ショックという言葉を聞いたことはありますか?

これは資生堂だけで起きている問題ではなく、美容部員という

・シフト勤務
・スタッフのほとんど全員が女性で構成された職場

という二つの条件が重なればどこでも起きうる問題です。

この問題が話題になった当時、わたしも現役の美容部員でした。
そのため、どうしても自分の意見を言うことができませんでした。
わたしの小さな一言が、美容部員全体の意見のように捉えられてしまう可能性があったからです。

今は客観的に見てよく考えて、もっとしっかり話すことができます。
だからこの件はお話ししたいと思いました。


美容部員は、基本的に会社にも周りのスタッフにも産休育休を咎められることはありません。


資生堂ショックが一体なんだったのかというと、もともとは寿退社する方が多かった美容部員という職業で、結婚をして、出産をして、育児をしながら仕事を続ける女性が増えているにも関わらず、男性は産休も育休も取ることができないということで生じた問題だと思っています。

美容部員を続ける理由は様々です。

それが息抜きである方もいれば、生きがいである方もいますし、中には女性も働かなくては生活できないご夫婦もいます。

タイトルにもわかりやすくこの事象のことだと伝えるために使用しましたが、個人的には資生堂ショックという言い方は間違っていると思います。
これは資生堂の問題ではないからです。


ではなぜ資生堂ショックなんて名前になってしまっているのか。
男性が多く働く企業に当事者意識がなく、あくまで女性同士の問題ということで片付けたかったからなのだと思います。

育休をとるのは女性だけ、時短勤務するのは男性だけ、夫婦の男性側が勤める会社はそれを金銭的にフォローするでもなく、ただ女性側の勤務先に負担を求める。そんな仕組みでは共働き世帯が多くなった今、起きて当たり前の問題なのです。

もしこれが女性だけの問題だとするならば、女性しか育休を取らない、時短勤務をしないのであれば、女性が多い職業に従事する女性は、出産しづらくなってしまうと思います。



少し話題が変わりますが、女性が多い職場であったり、女子高出身の方は、
人間関係大変そう!
なんてことをおじさんに言われたことはありませんか?

わたしは耳が痛くなるほど言われました。

人間関係のわずらわしさに、男女比は無関係です。
個人的な経験から言うと、男女関係なく、倫理観の真っ当な方がどれだけいるのか、この一点が職場の人間関係に影響すると思っています。
わたしが一番人間関係で苦しんだのは、男女比が5:5程度の職場です。
倫理観のおかしな女性も男性もいました。倫理観と性別は無関係なはずです。


資生堂ショックのことを既婚女性と独身女性のバトルだなんてことを書いた記事もあり、当時からわたしは不快で不快で仕方がありませんでした。


この件で、やっぱり美容部員は怖いんだ、とか、女性同士は大変なんだ、と思われる方がいらしたら、それは本当に残念なことので、声を大にして言わせてください。

女性が多い職場は、決して怖いところではありません。
お互いに気遣いができますし、女性特有の体調不良もお互いしっかり支えあって、まして妊娠出産をされるスタッフのことは、周りのメンバーがとてもよくサポートしていると思います。母子ともに健康に出産できるように、自分ごとと捉えて常に気遣っています。
長く付き合えるすてきな仲間もできます。

女同士の争いは、おじさんたちの娯楽です。
女同士でそんなに戦い合うことって、実はそう多くないんです。男性と揉めるこ確率と女性と揉める確率は同じです。
だから、美容部員を目指す方には安心してその道に進んでほしいと思っています。



資生堂ショックは社会全体の問題であって、決して美容部員だけの、資生堂だけの問題ではありません。

とても大きな問題ですが、この問題はすぐには解決しないどころか、わたしが定年するまでに解決することはないと思います。

でも言わずにはいられませんでした。だってこれは、女性同士の戦いではないのですから。

資生堂ショックで不満を漏らした社員の方たちは会社の制度や仕組みを責めたのであって、決して同僚を責めたのではありません。

それを分かってくださったら、わたしはとてもうれしいです。

自分もきれいに、相手もきれいに、お互いが楽しくいられることが、美容部員の仕事の楽しみなのですから。


何か他にいい呼び方ないんですかね。

美容部員は楽しいですよ。

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