#11 対称性の法則 - 伝統と格式は「対称性」に宿る
本日は単刀直入、結論から入ります。
そのジャンルを切り拓いたブランドは伝統と格式を示すために「ロゴの対称性」を追求しがちであり、一方でそんな既成概念にアンチテーゼを投げかけたいブランドは「ロゴの非対称性」を追求する傾向にある。
そんなことに気がついたのです。何を言ってるのかまったく伝わらないと思うので、実際のケースでご説明してみます。
ファストフード
完全に対称なゴールデンアーチに対して、
バーガーキングは遊び心満載な感じがしますね。
カフェ
実はシンメトリーなスタバのロゴ。
それに対して、ドトールはよく見ると黄色いコーヒー豆が印象的です。
70年代のパーソナルコンピューター戦争
今見ると懐かしい感じのするアップルの6色グラデのロゴ。
明らかにIBMの安定感あるロゴを意識しているように感じます。
今もなおIBMはこのロゴを使っているのもさすが、です。
自動車
自動車はシンボリックなロゴがかなりありました。
安全性を問われるのでさすがに不安定なロゴは見当たりませんでしたが
その中でもメルセデスとトヨタのどっしり感は格別でした。
スポーツシューズ
フィル・ナイトの自著「SHOE DOG」を読むと、
いかにNIKEがPUMAやadidasを意識していたか?がわかります。
スウッシュはそんな背景を含めて生まれていますね。
これ、けっこう発見だと思いませんか?もちろんコカ・コーラのように、道を切り開いた先駆者のロゴが全くもって非対称なこともあるかもしれません。でもこの法則、探すとけっこう見つかるはずです。皆さんもぜひ、これぞ!というものを探してみてください。(そして教えてください!)