見出し画像

話しながら言いたいことをまとめる「話の整理術」

今回のテーマは「話しながら言いたいことを整理する」です!

これ、難しいですよね。
整理してから話すならまだいいですが、話しながら整理するとなると、
「話す」×「整理する」
を同時進行しなくてはいけません。
なかなか難易度が高そうです。

でも、日常ではそんなことを強いられることばかり。
上司から急に質問されたり、会議で突然意見を求められたり、お客様から想定外のことを聞かれたり…

そこで、今回、いいお問い合わせをいただきましたので、ご紹介いたします。

Q.:「急に質問されたり、想定外のことを聞かれたときに、しゃべりながら考えることができません。一文が終わったら、詰まって次の言葉が出てこないことがあります。必ず数秒の沈黙が生まれます。自分がファシリテーターの会議などは本当につらいです」

やはり、仕事のシーンでは、
「急に質問される」
「とっさに話を振られる」
「想定外のことを聞かれる」

そんなことが多いですよね。
まさに話しながら、言いたいことを整理する場面です。

この話しながら整理する能力を極めると、ものすごくレスポンス力が上がります。頭の中を整理する要約力も磨かれます。

今回は、その手法を実演形式でお届けいたします。

急に質問されたらどうする?

わたし桐生も「普段どうやって話を整理しているか」とても興味がありまして。
今回は、スタッフから急に何か質問されて、それに「話しながら言いたいことを整理する」を実演してみたいと思います。

一切打合せナシです(笑)

スタッフ:はい!
では質問です。円が140円台に突入しました。円安をどう思いますか?

桐生:いきなり難しいじゃないですか(笑)
※実演の詳細はぜひ動画でお楽しみください。

※ここからは話しながら考えをまとめております。

考え方としては3つあると思っています。
円安を
・国として捉えるか
・企業として捉えるか
・個人として捉えるか

どこで捉えるかによって、それぞれ見解が違うと思うんです。
※何か話しながら整理し始めました。

国から見た場合、円安を改善しようと思ったら金利を上げるしかないと思うんです。ただ、いま金利を上げたら、借入されている企業やローンを組んでいる人が大変なことになります。
だから、国からみたら実質やれることはないのではないかと思っています。

企業から見た場合、円安は輸出産業にとっては有効ですね。
内需という点でも、インバウンドを強化すれば「日本の物価は安い!」と思った外国人の方がたくさん買い物をしてくれるのでいいかもしれません。ただ、いまコロナもありますから、なかなか積極的にインバウンドを強化しづらいですよね。
※この辺りはまだ話の落としどころに迷ってるようです(笑)

私が一番フォーカスしたいのは、個人です。
※お、何か主張ポイントを発見したようです。

例えば、貯金を持っていた場合、円の価値は下がりますので、少し勉強だと思って、貯金の数%を投資とかにまわしてみてもいいかと思うんです。
もちろん生活に支障のない範囲内ですよ。

勉強だと思って、米ドルの投資信託をやってみるとか。
お金に余裕のある方は、月に1万円でも2万円でも、投資信託に預けて「あとはよろしく!」と。学びだと思って運用してみるのがよろしいかと思います。

リストアップ・ピックアップ・ズームアップ

急に質問されたことに、どうやって話しながら整理するか?
まとめます。

流れはこうです。

・リストアップ=何を言うか箇条書きにする
・ピックアップ=フォーカスする対象を決める
・ズームアップ=対象について詳しく話す

という流れで、円安について、話しながら整理してみました。

・リストアップ=何を言うか箇条書きにする→・国 ・企業 ・個人

・ピックアップ=フォーカスする対象を決める
→個人にフォーカス

・ズームアップ=対象について詳しく話す
→せっかくなので貯金に余力がある方は、勉強だと思って数%でも運用してもよいのでは?という提案

こんな流れで、話しながら言いたいことを整理してみました。

反復トレーニングで脳を強化する

では、もう一問いただきましょうか。

ステップ:「年上の部下と、どう話せばいいですか?」

桐生:これも本当に打ち合わせなしの質問ですね(笑)

多分、年上の部下と、コミュニケーションがうまくいっていないということですよね。

自分の目線と相手の目線、この2軸で考えてみたらいいと思うんです。
→リストアップ:「自分の目線」「相手の目線」

自分の目線から見ると、年上だと話しづらいという意識があると思います。でも、相手からしても、「年下だと話しづらい…」というのがあるかもしれません。
一旦、自分の視点を手放して、相手の視点で見てみるのがいいと思います。
→ピックアップ:「相手の目線」

やはり部下とはいえ、自分より年上の方は年齢も経験を重ねていると思います。そこにリスペクトする気持ちが大事です。
なので「あなたのために」ではなく、「あなたのおかげで」を増やした方がいいと思います。
「あなたのためにこれをやりましょう」という軸ではなく、「あなたのおかげでこんなことができています」と。
つまり感謝です。
それがベースにあれば、年上の方も年下の上司の話をちゃんと聞いてくれるではないかと思います。
→ズームアップ:「感謝」をベースに話す

こんな感じでいかがでしょうか。

今回も即興で質問していただきました。
いきなり結論から話せたらそれにこしたことはないのかもしれませんが、急に質問されたり、突然話を振られるときは、たいがいまだ話がまとまっていません。

そんなときは、
ステップ①:
「どんなことがあるか?」リストアップします。
ステップ②:
次に「リストのうち、どれにフォーカスするか?」ピックアップします。
ステップ③
そして最後にズームアップ。それについてい詳しく話していきます。

これも練習ですね。
リストアップ→ピックアップ→ズームアップ
反復練習することで、脳内のシナプスがつながり、記憶が強化され、即興でできるようになると思います!
ぜひ動画を見ながら、話しながら整理する練習を一緒に行っていきましょう(^^)!


-----------------------------------------------------------------------------
【モチベーション&コミュニケーションスクール】

コミュケーション力アップ、伝わる話し方、あがり症改善セミナー

ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール

モチベーション&コミュニケーションスクール会場

【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】

緊張しない「最初のひと言」大全(Clover出版)

図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)

説明の一流、二流、三流(明日香出版)

30秒で伝える全技術 (KADOKAWA)

雑談の一流、二流、三流 (明日香出版)

10秒でズバッと伝わる話し方(扶桑社)

【ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール】

【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

【モチベーション&コミュニケーションスクールSNS】

モチベーション&コミュニケーションスクール公式LINE

YouTubeみのちゃんねる

instagram

Twitter

Facebook

TikTok

株式会社モチベーション&コミュニケーション

所在地 〒163-0649 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル49F
お問い合わせ TEL:03-6384-0231
MAIL: info@motivation-communication.com

-----------------------------------------------------------------------------

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?