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管理職1年目のリーダーが!チームの成果を最大化する「話し方」

Q:「最近、管理職になり、人前で説明したり、話す機会が増えました。まだまだうまく話せません。何かアドバイスをいただけますと幸いです」

今回もいい質問をいただきました!

最近リーダーになった方、既にメンバーを抱えている方、リーダーを目指している方もいらっしゃるかもしれませんね。

複数人が集まると、異なる価値観を持った人間の集団ができあがります。

それらをまとめ上げ、一つの方向にベクトルを合わせ、チームの力を最大化するのがリーダーの役割だと思います。

今回は、特に管理職1年目の方に意識していただきたい、たった1つのポイントをお伝えいたします。

「やりたくなる」を誘発する話し方

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たった一つのポイント。

それは、「やらされる」から「やりたくなる」を誘発する話し方です。

例えば、「いつもやらされる…」「ああ、めんどくさい…」「また頼まれごとか…」と思っているメンバーが100人いたらどうでしょう。その組織は確実に衰退すると思います。

逆に、「メチャメチャおもしろそう!」「ぜひ私にやらせてください!」と言う声が溢れる組織は発展します。

一つ、よい事例があります。

『星の王子さま』をご存知でしょうか。

この本を書かれたサン=テグチュペリ氏が、動かされることと、動きたくなるの違をこう述べたそうです。

「船を造りたいなら、男を集めて仕事を割り振って命令したりする必要はない。代わりに、広大で無限の海の可能性を説けばいい」

と。なるほど~と思いませんか。

細かい指示をする必要はない。その代わりに、無限の可能性を説けばいいと。

これを私たちの仕事にあてはめると、

「マーケットには無限の可能性がある。自分にも無限の可能性がある。我々は何だってできる」

それを説くということだと思います。

可能性を説く

ここにリーダーの話し方が凝縮されています。

例えば、リーダーが、

「〇〇というプロジェクトをしたい。だから、君はあれして、これして。TO DOと納期はここまでね。はい、よろしく」

と、指示だけ出したらどうでしょう。

「そのプロジェクトやりたい!」というムードが出こてないですよね。

やるべきことは、その事業がいかに広大で、無限の可能性を秘めているか、動きたくなる感情とムードをつくる、これがリーダーの役割だと思います。

では、どんなことを話せばよいでしょうか。

拙著、『説明の一流、二流、三流』の94ページに、協力を仰ぐという項目があります。

三流はやることを説明し、二流は目的を説明し、一流は何を説明する?

こういった項目があります。

協力を仰ぐとき、「やることだけを説明する」のはよくないと、これまでの文脈で理解いただけると思います。

二流の目的を説明する。これはよいことだと思いませんか?

そう、よいことです。けれども、

「目的をしっかり伝えているけど、メンバーが動いてくれない。。。」

こういった声もたくさんいただきます。まさに、笛吹けど踊らずの状態です。

なぜ目的をきちんと伝えているのに、動いてもらえないのか。

その理由はたったひとつ。

目的と個人の関係性が薄いからです。

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リーダーの示した道に、ワクワクしない。

それは、それをやることで自分にどんな変化が起こるのかがリンクしていないから。リンクしないと本気でやる気にならないのです。

例えば、小さい子に、

「◯◯ちゃん、東大目指しなさい。そうしないといい大人になれませんよ。だから勉強しなさい!」

と言いづつけたら・・・

恐らく、意味がわからずポカーンとするか、言われた通りにただただ勉強するか。どちらかになると思います。

ではどう伝えたらよいか?

勉強を頑張ると、どうなるのか?

ここがポイントです。

例えば、

「勉強を頑張ることで脳が鍛えられる、記憶力も上がる、机に向かうことで粘り強さも出てくる。だから大人になったとき、なんでも実現することができる。まるでゲームに夢中になるかのように、やりたい仕事に夢中になれる。そして周りの人にも喜んでもらえる。そんな大人になれる」

そう伝えてみたらどうでしょう。

ただ、「勉強しなさい!」というより、格段にモチベーションは高まるはずです。

だから、本にこう書いたんです。

目的と個人の関係性

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「三流はやることを説明し、二流は目的を説明し、一流は目的と個人の関係性を説明する」と。

スティーブ・ジョブズのiPhoneのプレゼンは有名です。

「アップルが電話を再発明します」

このフレーズに我々は熱狂しました。

なぜ熱狂したか?

もちろんジョブズのプレゼンが上手かったと思います。

しかしジョブズは、

携帯電話が変わると、我々の生活にどんな変化があるのか

それをありありと描きました。

目的は単体では機能しません。目的と個人との関係性が強くなったときに、はじめて熱狂が生まれます。

この事業をやることで、

「スキルがメチャメチャ上がるかもしれない」

「多くの人から喜ばれるかもしれない」

「大きな成果を上げて収入が上がるかもしれない」

「歴史に名を刻むかもしれない」

と。

ワクワクしなければ、人は自ら動きません。

まとめ

リーダー1年目の方に、特に意識してほいしいことは、

「やらされる」から「やりたくなる」を生み出すこと。

そのために必要なことを2つお伝えしました。

①目的=何のためにそれをするのか?

②個人との関係性=それを実現すると自分に何が起こるか?

この2つが合わさったときに、聞き手に覚醒が起こります。

動かされるから動きたくなるへ。

これを作り出せたら、チームとしては本当に強い。

リーダーが動かなくても、メンバーが自発的に動いてくれます。

そんな素敵なチームを是非つくっていただきたいと思います。

動画でもお伝えしておりますので、お時間のある方は是非ご覧になってください!

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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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