【伝わる話し方】話が整理されている人の思考法とは?
今回のテーマは「話が整理されている人の思考法をマスターしよう!」です。
話がわかりやすい人と、わかりにくい人、どこが違うのでしょうか?
話がわかりやすい人とわかりにくい人
あなたの周りにも、
・常に頭の中が整理されている
・話がとにかくわかりやすい
・あの人から言われると納得してしまう
という人はいませんか?
同じ話をしていても、
「田中部長が言うとわかりやすいけど、鈴木課長が言うとわかりにくいんだよね…」
みたいなことがあります。
「話が整理されている」というのは、「思考が整理されている」ということ。
わかりやすい話をする上で、思考の整理は必須です。
整理されていないと、
「私はパスタが好きで、すぐに作れて、ソースのメニューもたくさんあって、特にトマトソースにはまっていて、ナスとベーコンを入れると更においしく…」
こんな話になります。
「結局、何が言いたいの…」思われてしまいそうですよね。
整理すると、
「私はパスタが好きです。すぐに作れるし、ソースのメニューも豊富だからです。特にトマトソースがオススメです。ナスとベーコンを入れると絶品です」
となります。かなりクリアになったと思います。
自分の頭の中が整理されているからこそ、相手も話が整理できるのですね。
伝え方の最高峰
それでは早速、思考の整理の仕方を見ていきましょう。
今回は、総論・各論・具体論を紹介します。
恐らくこれが王道中の王道で、伝えるときの最高峰、テッパンではないかと思います。
例えば、論文であれば、はじめに総論が書かれており、次に各章といった各論、そして具体論が書かれていきます。
会社の会議でも、
話し合うテーマ=総論
話し合うポイント=各論
具体的に話し合うこと=具体論
という順番に進んでいきます。
仮に、労働安全集会みたいなものがあったとしましょう。
作業員の方に集まってもらい、そこで安全のことについて話します。
総論:「今日は労働安全集会を行います」
各論:「今日お伝えするのは2点です。1点目は安全備品について、2点目は安全パトロールについてです」
具体論:「安全備品については、ヘルメット・安全バー・ラバー軍手を着用しましょう。安全パトロールについては、朝礼で確認し、チェック結果を記録し、目視で確認しましょう」
このように体系立てて説明すれば、
「今日は何がテーマで、今どこを話していて、具体的に何をしなければならないか」
明確にわかりますよね。
今度は、会社を例に取ってみましょう。
総論:利益を上げる方法を考える
各論:利益を上げる方法は、売上をアップする方法と、経費を抑える方法ががある
具体論:売上を上げるためには集客・営業・販売戦略の見直しが必要、経費を抑えるには人件費・家賃・広告宣伝費の見直しが必要
このように整理してから話すと、「どこにアプローチしなければいけないのか」、聞いている方も明確になります。
具体的な整理の仕方
総論・各論・具体論は、日常的なところでも様々使われていいます。
例えば、参考書なんかもそうです。
総論:数学Ⅰ
各論:各章(ルート、因数分解、命題の真偽)
具体論:それぞれの具体的な内容
「総論、各論、具体論」と聞いたことがあるかたも多いと思いますし、そういう整理の仕方が大事であることもわかっていると思います。
ところが、いざビジネスシーンになると、いきなり整理しなければいけなかったり、整理する時間がなかったりで、なかなか整理するのが難しいです。
その場でサッと整理するにはどうすればいいか?
ここからがあなたに実施していただきたいことです。
まずは下記の図のような三角形をイメージしてみてください。
仮にミーティングに参加するとしたら、三角を埋めてから会議に参加します。
わかりやすいものを例にします。
総論:山田君の遅刻を減らす方法を考える
各論:①山田君に頑張ってもらうこと、②周りがサポートすること、に分ける
具体論:①山田君に頑張ってもらうことを2つ、②周りがサポートすることを2つ
実際にこういうテーマがあるかどうかは別として(笑)、このように整理してから臨むと、最初から自分の意見が明確になり、いざ発言するときもわかりやすい話になります。
最近、自転車に乗るときに、ヘルメットの着用が努力義務になりましたね。
こちらも総論・各論・具体論を使ってまとめるとこうなります。
総論:自転車の事故を減らす方法
各論:①自転車に乗る人がやること、②ルールで決めること
具体論:①自転車に乗る人がやること=安全装備の着用、②ルールで決めること=自転車が走るところと車道と歩道を分ける分離など
まずは精度にこだわらずに、総論・各論・具体論に分けてみてください。
何度も実施しているうちに自動的に仕分けできるようになります。
具体策は、
①三角をイメージする
②総論・各論・具体論を埋める
10回、20回とやっていると自然に思考パターンが身につきます。
ぜひ動画もご覧いただきながら、総論・各論・具体論をマスターしていきましょう(^^)!
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【モチベーション&コミュニケーションスクール】
あがり症・緊張を改善するセミナー
伝わる話し方が身につくセミナー
【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎「話し方すべて」(かんき出版)
◎「話し方の正解」~誰とでもうまくいく人の55のルール~(かんき出版)
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
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