ポーズの作り方について

モーションアクターの仕事にとってポーズはとても大事です。
キャラクターを構成する上で印象に残りやすいので、そのキャラクターにとって不自然ではないポーズを狙ってスムーズにとれなければなりません。

最近はありがたいことに、コスプレのイベントなどでもポージング指導のご依頼をいただける機会が増えてきました。

自分が関わらせていただいたタイトルの中で大人気なのはニーアオートマタ、FFシリーズ、戦国無双など。他にはFGOや鬼滅の刃、ワンピースなどが人気ですね。
関わった作品や好きな作品のコスプレやってくれてるレイヤーさん見ると嬉しくなってしまいます。
忍たま乱太郎などはスタントマン目指すきっかけになった作品の一つでもあるのでテンション
上がりますね。
誰かフォーチュンクエストやってくれないかな…

話がそれましたww
とにかく皆さま、写真を撮る上で「カッコいポーズで写りたい!!」とのことで、自分が持ってるノウハウなどが喜んでいただけます。
コロナが終息すればまた参加させてもらいたいですね。

さてでは、カッコイイポーズってどういうものでしょうか??

絶対的に大事になってくるのは「重心」そして「面積」。

よくみなさんファイティングポーズなどをイメージされる方々がいます。
バラエティ番組でもタレントさんがよく取らされてますねww(あれはやる気を見せる、という意味合いでしょうけど)

いわゆる格闘技などのファイティングポーズ。あれは素早く動作に移行し、あらゆる状況に対応するという意味で非常に優れたポーズです。しかし見栄えのする、といった面で見ると弱いポーズです。

なぜなら、腰を落として腕を上げ、構えないといけないといことは「相手が強い」もしくは「危機的状況」だからです。


逆にモデルさんやダンサーの方々がよく取る、重心が高くて骨盤を前傾させるポーズ。
素早く動き、どんな状況にも対応する!!という面では最悪のポーズですが、かっこいいですよね?? 
あれは余裕の演出というのが一つの要素をして入っていると考えます。
同じ理由で「ジョジョ立ち」なども一見そんな体制からでは反撃できないだろうとツッコミ入れたくなるくらい「余裕のポーズ」なのが、我々が惹かれる要因の一つなのでしょう。
そういう意味で重心はとても大事です。

「貴様が何をしてこようとも、俺には届かないぜ、、、」
ってことです。敵の立場からは腹が立ち、自己投影したときには気分がいいですねww




もう一つは面積。
絵に写る時には結局、情報量です。
せっかくの衣装も、頑張って作った衣装も画面に映らなければ残念ですよね。
気持ちだけでポーズを取ってしまってはカメラに対して薄くなりがちで、情報量が少なくなってしまいます。
その辺りの全てをカメラマンさんだけに頼らず、自分でもカメラに対して正多角形を意識したポーズを作っていくと、よりクオリティの高い作品が仕上がると思います。

(ちなみにゲームのモーションは、カメラが360度全方向どこから来るか分からないので、どの角度にもスキを見せられず逃げ場ないんですけどね、、、スカートの中を覗こうなんていう、非常に正しい遊び方をする方もいらっしゃいますし👍)

ただし上記は、ただ立ってるだけの状況のみにおいてのノウハウです。
攻撃の瞬間や、勢い、その他狙う演出によってその理論は形を変えていきます。

いつもは対価をいただいてるしゃべってる情報なので、ここではこれくらいにしましょう!
続きが気になる方々、ご依頼お待ちしておりますww



以上、「動きだけならイケメン」を自称してる日本一理屈っぽいモーションアクター、杉口からでした〜ww

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