失業率の構造、完全雇用、残業代の経済学
今回は、雇用・労働に関する諸概念について検討していく。
日本の失業率を考える場合、国際比較に基づいて、「日本の失業率は国際的に見て低い」ということはよく知られているところと思う。
(データブック国際労働比較2016より引用)
しかしながら、失業率の単純な国際比較では、各国の景気動向や成長動向、雇用システムの良し悪しを評価することはできない。
失業率の構造を理解することで、そうした短絡的な誤解を未然に防ぐことが出来る。
また、国際的に見て失業率が単に低いことそれ自体が