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開拓星のガーデナー

やりやがった。

僚機のナパームが炎上させたのは、折り重なった樹獣の群れ。下には仲間のガーデナーもいたが、彼女は一切気に留めなかった。

「アッハッハ! キャンプファイヤーみてえだな!」

モニター越しに褐色肌の少女が笑う。惑星スダースの前回調査隊、唯一の生き残り。唯一の。ああ、きっとそういうことだ。

スダースは地球と酷似した大気の惑星だが、大部分が密林で、樹獣という巨大肉食植物が氾濫している。エンジン駆動の歩行マシン『ガーデナー』で奴らを焼き殺すのが、僕たちの仕事だ。

…もっとも、僕の本業は別にある。ジャーナリストだ。スダースの調査写真に人工建築物の痕跡を見つけ、スクープ欲しさで調査隊に…

「オイ、早く行こうぜ! 後ろ見といてくれよな!」

背中を僕に預け、彼女はマシンを進ませる。百戦錬磨の彼女がどうしてこうも、素人同然の僕を信頼してるのかというと…

「日本人は皆ニンジャの一族なんだろ?」

…そんな偏見が原因だった。

【続く】

それは誇りとなり、乾いた大地に穴を穿ち、泉に創作エネルギーとかが湧く……そんな言い伝えがあります。