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とにかくアーモンドミルクを消費している

また世界の遠い国々で戦争が始まろうとしているようだ。
数分ごとに更新されるネットの情報を追っていると居ても立ってもいられない心持ちになり、思わず世界情勢の本や紛争地図などをひっぱりだしてきてしまう。
世界のどこかで武力衝突が起こるたびに、自分の無知さや無力さが嫌になる。
そして問題の深淵さに触れるたびに、絶望的な気持ちになる。

そんなこんなで地に足がつかない状態で過ごしていたからか、気がついたら配達されたまま玄関に放置していたアーモンドミルクのパックを猫にかじられてしまっていた。
パックの先っちょには可愛らしく、でもしっかり視認できる程度には穴が空いている。
なんたる悲劇。
1リットルのアーモンドミルクを2、3日中には消費しきらないといけないことが確定してしまった。

というわけで、珈琲にいれてみたり晩ご飯のスープに加えてみたりと、アーモンドミルクの消費に必死に知恵を絞っている。
他に考えることができると、現状手の出しようのない出来事からすこしだけ意識を離すことができて、呼吸がふっと楽になる。
まずは「いま」「ここ」を生きることが第一なのだ。
猫はいつも、私に大切なことを教えてくれる。
届いたアーモンドミルクはすぐにしまった方がいいということも。

今晩も、きっとネットで世界情勢を追ってしまうだろう。
でも、しんどくなったらアーモンドミルクのレシピを調べよう。どこかの動物園のワオキツネザルやコツメカワウソの動画を眺めるのもいいかもしれない。
なによりも、ベッドで人の場所を侵略しながら傍若無人に眠りこける我が家の猫の「実存」に感謝しながら眠りに落ちよう。

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