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経済学の道しるべ 岩田規久男先生

難しいですがド文系でも頑張れば理解できるように易しく書いてくれた経済学の本
2024/8/6の株価暴落を受けて読んでまとめてみました

【マクロ経済学の目的】

*雇用・失業率の改善→完全雇用の達成
→日本だと失業率2.5%以下が完全失業率
マクロ経済学の知見を用いて財政政策と金融政策を活用し完全失業率達成を目指す。

【完全失業率の指針となるデータ】

*インフレ率2%(インフレターゲット)
インフレ率が2%程度の時が完全雇用を達成しやすいと言われている。
達成出来たらインフレ率2%に固執しなくても良い。

【IS-LM曲線】ニューケイジアン・フィリップス曲線(NKCP)

マンデルフレミングモデルとの違いは分かりません。

画像引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/IS-LM%E5%88%86%E6%9E%90

ケインズの雇用・利子および貨幣の一般理論が財政政策:IS曲線
リカードの貨幣数量理論が金融政策:LM曲線

財政政策が影響する投資、貯蓄と金融政策が影響する貨幣量の関係を表した図
財政金融政策を決定するために使用する

*IS曲線は財政政策なので政府が担当
財政政策:政府が行う政策 例)消費税減税 消費税増税 公共事業など

*LM曲線は金融政策なので日銀が担当
金融政策:日銀が行う政策 例)金利、通貨量の調整

・IS曲線とLM曲線は独立して存在していると考えて
IS曲線:投資(Investment)、貯蓄(Saving)曲線
→利子率が低い時、景気が良く、投資に回る資金が増えて国民所得(GDP)が増える関係

LM曲線:流動性選好(Liquidity-Preference)、貨幣供給(Money Supply)
→国民所得(GDP)が良い時、インフレが加熱、覚ますために利子率が上がる関係

IS曲線は例えば
減税をすれば景気が良くなり国民所得(GDP)が増えるので右にスライドする
増税をすれば景気が悪くなり国民所得(GDP)が下がるので左にスライドする

LM曲線は例えば
金融緩和をして貨幣量を増やすと国民所得(GDP)が増えるので右にスライドする
金融引き締めをして貨幣量を減らすと国民所得が(GDP)が減るので左にスライドする

この動きを調整して「ちょうど良い利子率」になるようにマクロ経済学、財政金融政策を行う
「ちょうどよい利子率」は冒頭に紹介した【マクロ経済学の目的】完全失業率2.5%になるように運用すること
完全失業率を達成するためにはインフレ率2%が相応しいため消費者物価指数が継続的に2%上昇することが指標になる

分かりやすい動画あったのでリンクを貼ります
興味がある方は見てみてください
https://www.youtube.com/watch?v=67d88OFtTVE

金融政策を行うときにみる指標

【現在の利子率の水準を判断する指標】

*テイラールール
実質金利がプラスかマイナスを判断する計算式
政策金利-インフレ率=マイナス(マイナス金利)
政策金利-インフレ率=プラス(プラス金利)

景気が悪いときはマイナス金利にして投資を活発化しインフレ率を上げ、
景気が良すぎてインフレ率が2%を超えるときはプラス金利にしてインフレ率を下げる

【金融緩和を継続できるかどうかの指標】

ドーマーの公債条件
名目GDP成長率-利子率=プラス
プラスの時は金融緩和を継続できる
国家は基本的に無くならないので、成長率が利子率を超えている場合は破綻しない

【まとめ】

経済学は素人でド文系なので岩田規久男先生の本はとても難しい内容でした。
それでも岩田先生の今回の本は他の専門書と比較すると数式がなく、出来る限り専門用語を簡単に嚙砕いて説明してくれているので読みやすいです。

2024/8/5の株価が金額ベースで過去最大の下げ幅を記録しました。
様々な原因が複合してブラックマンデー越えの下げ幅でした
金利を-0.25%上げたことがこんなにもマーケットに影響を与えるのかと思い経済学の基本を学び直したいと考えこちらの本を購入しました。
やはり大幅に経済学の理論と離れた政策や要人の発言、予期せぬ現象が起こるとマーケットは混乱しますね。

折角、本を読んだので自身のメモとして記録したいと考え、今回はブランドの成り立ちや宣伝とは関係ない内容を投稿させて頂きました。
経営トップとして決断する際は全て自己判断で自己責任です。
経営判断に当たり、今の世界の経済状況を理解し将来を予測することはとても重要であると考えています。
ブランドを発展させるためにも卸事業との両輪がかかせません。
小売りと違い、いつ買い、いつ販売するか、物流の中間が省力され価格がフラット化したダイアモンドの卸の世界は大切になってきています。
MOTHER’s DIAMONDのXアカウントhttps://x.com/mothers_diamondで毎日ポストしている内容はそのような背景があってのことです。

今回の投稿は素人がまとめた内容のため質問などはお答えできませんので、何卒よろしくお願い申し上げます。

経済学のみちしるべ 2023/9/30発行アマゾン

https://www.amazon.co.jp/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%AE%E9%81%93%E3%81%97%E3%82%8B%E3%81%B9-%E5%A4%95%E6%97%A5%E6%9B%B8%E6%88%BF-%E5%B2%A9%E7%94%B0%E8%A6%8F%E4%B9%85%E7%94%B7/dp/4334100635/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=SS2DDL325RIR&dib=eyJ2IjoiMSJ9.YmT2upT5UuImD7MmbHvrF9N9PKHx9SB4n8GIj6TI6eRKc63ywnK0zWheEf6Vxin2TH-CT-zApBDBYmPD7yOPrVTimbgtDBBIT8lZ2Mlrn3Z7uVU_-Z3GCPNdkCYpmOVXRI6z4W_mFcRF72kyTkXb5-PRiU5DvM-sT1-wU2h8Le5a2eDjBZKsPccxZN81OLBE_nVj2xto-bhRzTA2zpid6Ft3yN2u3-4oww833is-x03OyjNV4y1KFFLfQornKTXpNmffhXZv20D2vDa2JYQuNpuydD8FNa_qg08ZLsH6mRk.ZH_3vvotZiQQzH15PKgM89dpiVlER0Qh5ngAaA8Mffo&dib_tag=se&keywords=%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%AE%E9%81%93%E3%81%97%E3%82%8B%E3%81%B9&qid=1724120273&sprefix=%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%AE%E9%81%93%E3%81%97%E3%82%8B%E3%81%B9%2Caps%2C216&sr=8-1

次回からは通常の投稿にもどります。

2024年9月5日
MOTHER’s DIAMOND
BRAND MANAGER


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