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高品質なジェエリーのチェックポイント

MOTHER’s DIAMONDのコレクションは完全受注生産です。
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今日は高品質なジュエリーの見分け方のポイントを書いていきます。

ジュエリーの品質に興味がある人におススメの内容です。
どこでもキレイなジュエリーですと説明を受けることに疑問を持っている方におススメの内容です。

高品質なジュエリーの4つの条件

①    小さいダイアモンドもきれいなダイアモンドを使っている
②    ダイアモンドの留め方がとてもきれいに留まっている
③    ゴールド、プラチナの貴金属部分に小傷やスが無く全てがきれいな鏡面状態になっている
④ ①~③のすべてのバランスが高い水準でまとまっている

当たり前のことを書きましたが、実はきちんと意外と理解できている人は少ないです。
値段と品質は比例するので同じくらいの値段のジュエリーを比較する際に確認してみてください。
注)カラーストーンについては省きます。


①    小さいダイアモンドもきれいなダイアモンドを使っている

4Cの中の3つが高ければ高いほどきれいなダイアモンドと言えます。
Colorカラー、Clarityクラリティー、Cutカットの3つです。
エンゲージリングの中心に留める大きなダイアモンドは鑑定書がついていて客観的にみることができます。
日本国内の鑑定機関ではGIAや中央宝石研究所、AGTを採用しているジュエラーがほとんどだと思います。
しかしながら、0.08ct未満のダイアモンドは基本的に鑑定書がつきません。
ですから自分の目で見て判断することが必要になります。
高品質なジュエリーを必要なグレードは
Color Fカラートップ以上
Clarity VS2トップ 以上
Cut EX以上 
但しテーブル56%程度、ガードル厚Thin~SLThin 、PV Angle 41~42°、CR Angle 33~34°
品質が上がれば上がるほど、価格も上がりますので予算と相談がしましょう。
PV=パビリオン CR=クラウン

この3つの中ではCutが一番、重要です。
輝き方に関してはもちろん、ダイアモンドの留める時にとても重要になります。

上記の品質が必要な理由は、職人さんがダイアモンドを安定して留めるため大切な要素だからです。
ほぼ全てのジュエリーは職人さんが手で留めています。
きれいなダイアモンドを使用しても職人さんの腕が良くないとジェエリーが台無しになることやダイアモンドが簡単に取れてしまうこともあります。


②    ダイアモンドの留め方がとてもきれいに留まっている

職人さんの腕とダイアモンドの品質が合わさって初めてきれいにダイアモンドを留めることができます。
一見するとダイアモンドは爪でがっちり留められているように見えますが、実はそうではありません。
高品質なジュエリーは爪が非常に小さく添えられているように見えます。
爪を小さくするためにはダイアモンドと枠のゴールドやプラチナが接する面がダイアモンドのPV Angleの角度に合わせて隙間なくぴったり真空状態のように接していることが条件です。
ぴったり合わせるためには接地面もきれいに鏡面のように磨いてある必要があります。
多くのジュエリーは接地面がザラザラしていることがおおいです。
本当に腕の良い職人さんはダイアモンドサイズに合わせて接地面をドリルで鏡面上に仕上げて溝を作っていきます。
また、枠のゴールドやプラチナが真空のように留めるときと同様に今度はCRAngleに合うように爪に切れこみを入れた後、爪を倒します。
このようにすることでダイアモンドと貴金属の隙間を出来る限り真空に近づけることでダイアモンドが安定し取れにくくなります。
弊社でお願いしている職人さんは1mm以下のサイズのダイアモンドでも留めることが出来ます。
非常に残念なことですがここまで拘った仕事が出来る職人さんはとても少なくなってしまっていることが現状で後継者不足が深刻な問題となっています。
ダイアモンドの石留めを機械化するほどのマーケット規模がジェエリー産業に無いこと残念な点の一つです。
逆にダイアモンドと貴金属部分の空間が大きければ大きいほどダイアモンドは落ちやすくなります。


③    ゴールド、プラチナの貴金属部分に小傷やスが無く全てがきれいな鏡面状態になっている

質の高いゴールドとプラチナを使っていることと前回のブログで書いた、彫金手作りの腕、原型とワックスとキャストの工程を丁寧に出来ることがキレイな枠を作るために必要です。
金属と加工業者の仕事の質が悪いとゴールドとプラチナで作った腕に黒い点々いわゆる「ス」ができます。
「ス」の原因は気泡です。
この気泡は貴金属の内部でも出来ており、表面をどれだけきれいに磨いても内部からどんどん出てきます。
ダイアモンドを留めるときに接着面を磨いてもこのスが出てくることで貴金属部分とダイアモンドの接着面を真空に状態に近づけることが出来ません。
ですから、どうしてダイアモンドが落ちやすい留め方になってしまいます。
また、サイズ直しや仕上げ直しの時にジュエリーが破損する原因にもなります。
国内できちんとした設備を整えジュエリーの質に拘って仕事をしている加工業者は多くありません。
弊社がきちんとした設備を持つ加工業者の方とお付き合いできることは幸運なことです。


④ ①~③のすべてのバランスが高い水準でまとまっている

実際に①~③の内容に拘って作っているジュエリーは少ないので、実際にご覧いただける機会があればと考えています。
写真では見えないと思いますが参考にしていただければ幸いです。


ハーフエタニティ 拡大写真


2024年2月20日
MOTHER’s DIAMOND
BRAND MANAGER
https://mothers-diamond.com/

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