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Vol.4 中学受験が迫っているのに成績が下がっています。親はどう接したらいいでしょうか?

質問:中学受験を控える小6の娘は本番が迫っているのに成績が下がっています。志望校も再検討した方がいい気もしますが、親としてどう接したらいいでしょうか?

★中曽根陽子の回答:

小6の11月と言えば、まさに受験本番まであと少し。そんな時期に成績が下がってしまった・・・。それは、心配ですね。

実はこの時期は、同じような悩みを抱える方は意外に多いようです。何を隠そう、私の娘もこの時期に受けた模試で偏差値で5くらい下がってしまい、相談者さんと同じように志望校を変更した方がいいか悩みました。

結果的には、志望校は変えずに最後まで頑張りましたが、その時に感じたのは、子どもも、かなりのプレッシャーの中にいたということです。夏の疲れが取れないまま、2学期に入り、しかも学校も行事が多くて忙しい上に、塾でも授業の他に過去問を解いたりと、これまで以上に負担も増えています。その上、いよいよ本番が近づいて来て、親や塾の先生からも無言のプレッシャーをかけられて不安を抱えている子は多いのです。しかも、周りの子も頑張っているので、相対的に成績は上がりにくくなります。

ですから、成績が下がったという数字だけに引きずられず、なぜそうなっているのかを分析し、具体的な対応を考えた方がいいでしょう。

例えば、疲れているようなら無理して遅くまで勉強させずに、早く寝て体力を回復する。模試の結果データから、正答率が高くて得点できていない問題を中心に見直して、何が原因で成績が下がっているのかを分析して、抜けている部分があれば、そこを中心に補習をするなど、対策は色々あると思います。模試は回ごとに傾向も違うので、内容の分析は、専門家である塾の先生に相談してみるのも大事です。何れにしても、対策を練るためには現状把握が必要です。

そして、それよりももっと大事なことは、成績が下がったからといって、親が余計なプレッシャーを与えないこと。また、親が不安に思うと子どもに移りますから、特に子どもの前ではドーンと構えて一番の理解者として、応援をしてあげましょう。

私も、「本番でなくてよかったね」と声をかけ、間違った問題を集めたノートを作っていたので、それだけはやるようにしたところ、結果的には、12月の模試では成績も上がり、志望校は変えずに本番に臨みました。

山あり谷ありが受験です。目先の成績に一喜一憂せずに、頑張ってください。


★スタッフ糟谷伸恵のコメント:

うちの息子も昨年中学受験しました。

模試の結果が悪かったり塾のクラスが下がったりしたことも度々ありました。

わが家ではそのたびに、息子と主人と私で『作戦会議』をしました。

結果を分析して原因を考え具体的な作戦(対策)を考えました。塾の先生と一緒に考えたこともあります。

『作戦会議』はおいしいお菓子とお茶を準備してなるべく苦しい雰囲気にならないようにしました。息子にとっては自分の気持ちを話したり、整理したりする時間にもなったようです。

私と主人は「これでだめならまた違う作戦を考えるから安心して!」というメッセージを伝えるようにしました。

我が家では何度もやった作戦会議ですが、会議の度に息子は「よし!これでいこう!」と前向きになれたと思います。



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