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選べなくても保育園を選ぶことで「保育の質」を理解できる

前回は「保育園て選べるの?!」と言うところからのスタートでしたね。
「ひとつの園しか基本的に通わないので、その園の保育がすべてになってしまう」ということをお伝えしました。1つの園しかしらないと、その保育の良いところも、改善点も比較対象がないので解りません。

「保育の質」を理解する目を育てる

「保育園、選べなくても選びませんか?」というわたしからのメッセージは、「たとえ選べなくても、いろいろな園のことを見聞きして知るだけで、”今あなたのお子さんが通っている園、これから通う園が適切な保育をしているかどうか”を理解する目が育つ」のです。

すでに通っている園、入園が決まった園が、よい保育をしていると感じるならばそれは万事オッケー!

でも、もし、その園が良い保育をしていなかったら…?

あなたがもし、「よい保育」を見極める目を育てていたら、「あれ?これはおかしい」と判断できます。
でも、目を育てていなかったら、「おかしい」ということすら分からないまま、お子さんを預け続けることになります。

それは、かなしいことです。。。。

「保育を見る目」を育てて、もし、「どうしても、改善してほしい点」を発見したら…?

もし、「どうしても、改善してほしい点」を発見した場合、どうしたらいいでしょう?

もちろん担当の保育士さんや園長さんにやんわりと伝えて、少しずつ環境をよくしていくことができますね。

それは、あなたのお子さんのためだけでなく、周りのお子さんや、これから入ってくる子たちのためにもなります。

やんわりと伝えても改善しなかった場合は、他の保護者さんたちと連携してチームで伝えるといったこともできるでしょう。

最悪の場合は、認可保育園などには「苦情申し立て」制度があります。第三者委員会に苦情を申し立てて、客観的にその判断をしてもらいます。ただ、この場合は、園もあなたも緊張関係になりますので、最終手段にした方がいいと思います。


逆に良い保育と感じた場合も

「良い保育」だな、と感じた場合も、ぜひ、それを保育士や保護者に伝えてあげてください。保育士は、正規職員でも手取りが十数万円というたいへんな安いお給料で、あなたの大事なお子さんを預かり、すくすく育つよう、「成長の瞬間」を大事に伸ばしてくれています。

「やりがい」でしか、働いていないのです。あなたの「ここの保育って、すごい」と感じた部分を発信することが、よりその園の保育の質を向上させることにつながります。

何のためにそこまで?


はい。すべては、あなたご自身のお子さんのためです。あなたのお子さんがよりよい育ちをするため。

あなたの発信は、結果として、ほかのお子さんたちや、保育士さんたちにも、園にも、そして社会にも素晴らしい結果を生むことにつながるかもしれません。

保育の質の向上を求めていくことは、わが子のため。わが子のための行動が、社会のためになる、これって、すごく面白くありませんか?


ただ、誤解のないようお伝えしておきますが、、、、「うちの子だけ、しっかり依怙贔屓して、見てください」というような要望のことを言っているわけではありません。

日本の保育事情は、園と保育士さんたちの自助努力だけにのみかかっていて、保護者は「あくまで自分たちは、サービスの受け手」という立場からなかなんですねか成長できないんですね。

「保育園に入れるか問題」に加えて、「保育園の質はものすごく大事だ問題」


保護者たちがまず、「保育園に入れるか問題」に加えて、「保育園の質はものすごく大事だ問題」を理解し、体感することがとても大事だと私は考えています。
これが、日本の保育、子どもたちの生活環境、教育、保育の環境を整えることにつながる大事な1歩。「保育園選べなくても選びませんか?」と言うこの特集も、またあなたの視点を増やす、1つのきっかけになればと思っています。

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