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不安と緊張でいっぱいの初日

バングラデシュに来て、もうすぐ1週間が経つ。

初日からこれまで、色々なことが起こりすぎて、楽しさと緊張と不安と、色々な感情がごちゃ混ぜになっている。

苦労すること、壁にぶち当たることばかりで、当たり前だけど上手いように事は進まない。それでもやっぱり工場のみんなと、サンプルチームとあれこれ作って考える時間がすっごく楽しいし、マトリゴールと自分のためにも全力を尽くしたい。


そんな貴重な一瞬一瞬の出来事や自分の感情を、毎日iPhoneのメモに日記を残していて、悪戦苦闘&喜びの瞬間を読者のみなさまにシェアしたいと思っています。


実は私は、発信することや言語化が得意でなく、今まで誰かに自分の気持ちや考えを伝えることが苦手でした。(正直に言うと今もそう)

なのでこのnoteは自分にとって大きな課題です。

でも、伝えることで、誰かを励ますことができたり、誰かが新しいことに出会えるきっかけになったり、、、
伝えることは社会貢献になるのではないかと気づきました。
だからそれが正しいか間違っているか、の前に発信することが大事で、読者のみなさんが「私もがんばろう!」って思えるようなnoteにしていきたいと思っています。


そして、今回バングラデシュに1ヵ月滞在することになったのですが、これには長く、決して「楽しい」とは言えない、辛いことのほうが多い、そんな日々を過ごしてきました。
そんな私のリアルな体験も、後々noteに書いていけたらと思います。


ではここから、まずはバングラデシュでのことを綴っていきたいと思います。
初日から1週間、私がどんな体験をして、何を学んで、何に苦労して、何を感じたか、書いていきます。


2月23日。

今日から1人でバングラデシュに渡り、マザーハウスの自社工場マトリゴールで仕事をすることになった。

私のミッションは、自分が担当している新しいプロジェクトのサンプルを完成させること。そして、絵理子さんのサンプルのブラッシュアップをすること。

それ以外にも、自分の中でたくさんやりたいことも、やらなければいけないこともある。
例えば、マムンさんと経営視点での議論をすること、レザー工場に行ってどんなレザーが開発されているのか知ること、現地の資材屋さんでバッグに使える新しい可能性を見つけること、街を見たりオールドダッカでチャイを飲むこと、ベンガル語を話せるようになること、サンプルチームの一員として一緒にプロダクトを作ること、工場のみんなとコミュニケーションを取ること、、、書き出したら山ほどある。

思うことや考えることは色々あるけど、自問自答よりも今はまず、目の前の人、事に一生懸命向き合っていきたい。
そして、私は自分の思いを大事にしたい。
マトリゴールでみんなと楽しく生産をしたいし、みんなを笑顔にしたい。

正直不安でいっぱいで、先が見えないから怖い。

でもきっと大丈夫。不器用だとしても、地道なステップを踏めば、きっとできると自分を励ました。

助け合いながら、私たちはより多くのお客様に素敵なプロダクトを届けるために、一生懸命作るんだ。


そんな思いを持って、バングラデシュに到着した。

空港に着くと、モワッとあったかい空気を感じて、「うわ、そうだ。バングラデシュは今の時期めちゃくちゃ暑いんだった。」と一人呟いていた。

空港の雰囲気はとっても異国な感じで、私は途上国に近い国といえばエジプトとケニアに行った事があるのだが、なんとなくエジプトみたいな感じがした。
なんでだろうと考えてみると、その理由は、Adhan (アザーン)だった。

アザーンはイスラム教における礼拝時間の呼びかけのことだ。大音量でお祈りする声が街中に流れてくる。
これを聞くとイスラム教の国に来た〜!って感じがする。

入国審査では毎回問い詰められるらしく、恐る恐る審査官にパスポートを手渡し、ジロジロ見られて、
「やばい。絶対色々聞かれる。どうしよう・・・。」と、とても不安だったけど、なんと珍しく何も聞かれずokだった。
こんなすんなり行くなんて、何かおかしいんじゃないかってちょっと怖かった。まぁ、何も無かったとして良しとしよう・・・。


空港を出ると、ムンナさんが迎えに来てくれていた!

ムンナさんは、2023年のサンクスイベントの時に日本に来てくれた、マザーハウスを創業当時から支える、大事な仲間の一人だ。
(もしかしたら実際に会ったお客様もいるかもしれない。)

ムンナさんは相変わらず、優しい微笑みで、「ハイ、チョウサ~ン」と語りかけてくれた。
日本ぶりに出会えて、しかもバングラデシュで、、、私はとっても感動したのと、安堵の気持ちで胸がいっぱいになった。
そしてなによりも、ムンナさんが元気そうでとっても嬉しかった。


そのあとは車でホテルへ向かった。
車で移動できて、お迎えに来てくれる人がいて、当たり前じゃないこの幸せを車の中でかみしめた。

街並みはそれなりに高いビルがあったり、食べ物屋さんもあったり、新しい道路も建っていたり、想像していた以上に発展していた。

それでも、まだまだ改善できることがたくさんある国だなと思った。
ゴミだらけの場所が多く、衛生面ではまだまだ発展途中だと思った。

私たちは、所謂アパレルの会社だから、ゴミ問題とかなり密に関係していると思う。だからこそ、廃材を使ったり、無駄なくプロダクトを作るために、本来"ゴミ"になるものの出口も常に探している。

そして、なんと言っても驚いたのが交通のシステム。
"交通整備"なんて言葉はバングラデシュにはない。

それは2日目に思い知らされるのだが、私は生きて帰れるか心配になってきていた、、、。


読んでいただいてありがとうございました!マザーハウスをもっといろいろな角度から楽しんでいただける毎日の出来事を、生産地やお店からお届けしていきます!