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【高校生インターンシップ】新卒1年目、高校生と一緒に「働く」を考えてみた

初めまして。マザーハウス名古屋久屋大通公園の上林です。
今年の4月に新卒としてマザーハウスに入社したばかりで、社会人1年目のひよっこです。
また詳しい自己紹介はこのnoteのインタビュー企画でお伝えさせて頂きます!
そんな私が初めて任された大きなプロジェクト、それが7月に開催された「高校生インターンシップ」の受け入れでした。

高校生インターンシップ、もう少し分かりやすく言うと、高校生のうちからお仕事体験をして社会で活躍する準備をする機会になります。きっかけは、長年マザーハウスを応援してくださっているお客様である、荒井様からの一声でした。荒井様はNPO法人アスクネットで学生インターンシップの運営などを行っている方で、マザーハウスの理念が10代の生徒さんにも響くものがあるのではないかということで、「マザーハウスさんも良かったらいかがですか?」とお声をかけていただきました。

荒井様からのお声がけに対してこちらからの返答は、、、もちろんイエス!
若い世代の方々にマザーハウスを通じて新しい学びを発見していただけたらという想いから、受け入れることになりました。

6月に久屋店のスタッフ全員で訪れた常滑からの帰り道。
(ちなみに常滑に行ったときの様子はこちら
「マザーハウスの良いところを伝えるというよりも、高校生のみんなにとってこの先の進路や働き方を考えるきっかけになったらいいよね」という話になり、その言葉から色々議論を重ね、「 “働く”を考える~ビジネスで社会をより良くする仕組みを学ぼう~」というテーマを今回のインターンシップで掲げることになりました。

そこから準備期間を経て、いよいよ本番。(準備の際にもいろいろストーリーがあるのですが、今回は割愛で(笑))
インターンシップ上手くいくかな?という不安よりも、どんな子たちが来るんだろう?色々お話しできたらいいね!と同じインターン担当の大岩さんと話しながら、生徒さんたちが来るのをお店の中で待っていました。

高校生のみんなと初めて対面したときは3人ともとっても緊張しているのが表情から伝わってきました。しかし、お互いの自己紹介やマザーハウスというブランドの勉強会などの楽しいコンテンツを経て徐々に笑顔が増えてきた、そんなインターンの幕開けになりました。

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初日で特に印象的だったのが、「働く人」をテーマにキャリアや働き甲斐について質問するインタビューのコーナーでした。インタビュー相手は店長の吉岡さんにお願いしたのですが、みんな食い入るように質問をし、吉岡さんの人生に興味津々の様子。
きっと、「進学する?就職する?」「文系?理系?」といった具合に様々な進路の揺らぎを抱える高校生のみんなにとってはとても新鮮な体験だったのでしょう。

「働くって大変なことだけど、やりがいを持って働いている姿がかっこよかった」
「働き方は人それぞれ違っていい。そこに正解はないんだと思った」

高校生たちの振り返りシートにはそんな言葉が書かれていて、相当心に残ったんだと思います。

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高校生たちが「おはようございます!」と元気にお店に入ってきて、準備も要領よくこなし始まった2日目。最終日である3日目に行われる「商品プレゼン」に向けて、マザーハウスの商品について勉強しました。

マザーハウスにおける接客を私たちは「ストーリーテラー」と呼んでいます。
ただ単に商品知識をお客様に伝えるのではなく、その商品がつくられるまでのストーリーも魅力的にお伝えするからです。高校生たちもそのストーリーテラーを体感するべく、「この商品はどんな特徴があるかな?誰に似合うかな?どんなデザイナーや職人たちの想いが込められているかな?」ということをじっくり時間をかけて学びました。
普段、お客様としては気づかない観点に気づけたり、伝え方などの工夫次第でその商品の魅力も変わってくるということに気づいてくれたようでした。

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そして最終日。
2日間勉強したことをアウトプットするために一人ずつ商品プレゼンを行いました。
プレゼンの結果は、、
予想をはるかに超える素晴らしい出来でした!
正直、プレゼンが始まるまでは「カンペを見ながらでも商品説明がなんとか形になればいいのかな」くらいに思っていました。でも実際は、みんな堂々と笑顔で商品の魅力をこれでもかというくらい披露してくれて、聞いていてとても気持ちの良いプレゼンになりました。
いや~御見それしました、、!

初日はガチガチに緊張していた高校生のみんなが日を追うごとに笑顔が増え、成長していく姿を見て、たったの3日間でしたが、こちらも刺激的な体験をさせてもらいました。

普段、私たちは接客の中で商品という「モノ」を通してお客様に様々なメッセージをお届けしているのですが、やっぱりそれだけじゃ届かない人たちもいます。「高校生」という世代もそのような届けられない人たちの一つ。もちろん価格帯の問題もありますが、「ブランド」という存在そのものが、10代、20代の若い世代にとってはどこか遠い存在であるという事実にもどかしさを感じていました。
なので、参加してくれた高校生の一人が「今回のインターンシップで作り手の想いを学んで、これからは一つのものをより長く大切に使いたいと思いました。」と言ってくれたことは本当に嬉しくて。そんな風にマザーハウスというブランドが大切にしていることを自分たちのモノとの向き合い方や消費行動に少しでも反映してくれるだけで、今回のインターンシップの意義はあったのかなと思います。

準備期間からたくさんの「初めて」に圧倒されっぱなしだった私を色々とサポートしてくださったアスバシの鈴木様、アスクネットの荒井様、一緒にインターン担当として準備して下さった先輩スタッフの大岩さん、他にも協力してくれた久屋スタッフ、そして、スポンジのような吸収力でどんどん成長していき、お店にたくさんのポジティブなエネルギーを与えてくれた高校生の皆さんには心から感謝しております。


少し長くなりましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
実はこの度、このインターンシップの様子を10月1日~10月15日までの期間限定ではありますが、久屋店の店内で展示することになりました。この記事を読んで少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひお店に立ち寄ってみてくださいね。


読んでいただいてありがとうございました!マザーハウスをもっといろいろな角度から楽しんでいただける毎日の出来事を、生産地やお店からお届けしていきます!