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【久屋スタッフインタビュー】大岩憲治「自信のあるものを届けたいから」

前回の投稿から少し時間が空いてしまいましたね。
やっぱり続けるのは難しい(遠い目)
名古屋久屋大通公園店・店長の吉岡です。

でも気づいたこともあって、それはここの場は「書かなきゃ」と思って書いても面白いことは書けないな~ということです。

ちょっと言い訳っぽい前置きで申し訳ないですが(笑)、書きたいことが見つかりましたので!久しぶりに投稿させていただきます。

今回からしばらく、お店のスタッフのインタビュー記事を紹介させていただきます。

マザーハウスでは販売員のことを「ストーリーテラー」と呼びます。
商品の裏側にあるモノづくりのストーリーを商品に乗せて、お客様にお届けする大切な役割です。

そんなストーリーテラー達も、普段は話さない沢山のストーリーをもってお店に立っています。このnoteを使って、久屋のスタッフ一人一人のストーリーをお伝えしていきたいと思います。

記念すべき一人目は大岩憲治さん。
久屋のお店の前は同じ名古屋エリアの星が丘テラス店にいました。
なぜ彼がトップバッターなのかは、インタビューの中で分かると思いますので、ぜひ読み進めていただけると嬉しいです。
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※以下吉岡(吉)、大岩(大)で記載します。

吉:ではよろしくお願いします。インタビュー不慣れなので、緊張するね(笑)
普段仕事中に話さないようなこともたっぷり話せたらと思います。

大:そうですね(笑)お願いします!

吉:早速ですが、マザーハウスに入社したきっかけや経歴を教えてください。

大:はい、マザーハウスに入社する前はフリーランスでライターをしていました。全国のおもしろい生き方や働き方をしている人を取材して、その人が人生で学んだことや大切なことを新聞に書いて届ける仕事を主にしていました。自分が良いと思ったコトやモノを人に紹介するのが好きなので、前職とマザーハウスには共通する所があると思います。

吉:フリーランスって憧れる。チームに所属せず、一人で働くことに不安はなかった?

大:もちろん不安ですし、たくさん迷いました。ライターになること自体、もともと書くことに苦手意識もあったので。ただ学生時代から読書が好きで、読んだ本をSNSでおすすめしていた時に、自分の友達や知らない人から反響があって。「書いていいんだ」と少しずつ思うようになりました。
あと、新卒で入った会社が求人広告の仕事をしていて、たった一言で見た人の印象が変わる言葉の力を実感していたことも大きかったですね。

ちょうど新卒の会社に入社して一年ほど経ったころ、会社での働き方に疑問を感じていて、大学時代からお世話になっていた新聞社の編集長の方に相談したときに、書く機会をいただいて。自分が書くことで価値を届けられるならやってみようと、思い切って会社を辞めてライターになりました。

吉:なかなか大きな決断だね。広告にはもともと興味があったの?

大:前職は大手の人材企業に就職したんですが、大学生の時に興味をもったキャリア教育に長い目でみて関わりたいと思っていて、それを事業としている企業を選びました。その第一歩が求人広告の営業だったんです。

ただ、当時人材は売り手市場で採用が難しく、広告の効果は必ずしも出るわけじゃない。それでも売らなければいけないことに違和感を感じていました。だんだん自分が届けているもの自体に自信が持てなくなって、会社や仕事に向き合えなくなりました。

吉:じゃあ、その時から自分が届けるものにこだわりがあったんだね。

大:そうですね。ライターに転職した時も、とにかく自分が自信をもって届けたいと思うものを選んで書いていました。

マザーハウスは取材の中で出会ったんですが、商品が純粋にいいなと思っていたし、なにより取材で聞いていた理念やモノづくりへの想いを、お店で働くスタッフから同じ温度で感じられたことに驚いたんです。この会社なら自信をもって届けられると思いました。

なので、転職しようしたときにも、「販売」という軸では全然探してなくて、「自分が自信をもって届けられる」ことを大事にしていました。

吉:なるほどね。自信をもって届けられるものを選んでライターを2年半続けてきたと思うんだけど、マザーハウスに転職しようと思ったきっかけはあったの?

大:そうですね。フリーランスという働き方が不安定なこともあったのですが、今後のキャリアや働き方を考えた時に今のままのスキルやマインドから成長させたいなと考えた時期があって。

吉:ああー、それは大事なことだね(笑)

大:同時に一人で選べる仕事だったからこそ、嫌なことにも目を向けずにいて、あと一歩本気になれずにいたんです。それがマザーハウスで面接をうけて徹底的に自分と向き合ってくれるのを感じて、自分の弱みも強みもここなら伸ばすことができると思って決めました。

吉:人生曲線を使ってしっかり深堀りするからね(笑)
(マザーハウスではその人の人生の価値観を知るツールとして、その人の人生における感情の起伏をグラフにした「人生曲線」を書いて見せあう習慣があります。)

大:はい。ただ僕の人生曲線はちょっと変わっていて、大学生をゼロのスタート地点としてはじめるんです。

吉:たしかに変わってるね、普通は0歳から書くのに。それまでの人生に何があったんだ(笑)

大:高校は進学校で、なんでもそつなくこなすタイプでした。勉強の成績もそこそこ取れて、このままいけばある程度の大学に行けるなと思っていたぐらいで。それまで自分が何をしたいのか考えずに、なんとなく過ごしてきました。

ただ、そんな人生を大きく変える出来事が高校3年の秋に起きました。両親から経済的な理由で大学に進学させられないかも、と告げられたんです。当たり前だと思っていた道が急に閉ざされたように感じて、未来が真っ暗になりました。

でもそこで受験勉強へのスイッチが入って、今までになく本気で勉強を頑張りました。結果として大学には特待生で入ることができて、学費を気にせずいくことができました。

吉:すごい、それで受験を諦めるんじゃなくて、必死で頑張る方にベクトルが向かったのが。

大:大学にいくことしか考えてなかったんだと思います。そうして、受験や大学生活を通して、自分の強い意志で努力して人生が変えられることを実感したんです。ただ、大学に入ってから周りの学生のモチベーションの低さに驚いて、初めはすごく怒りを感じていました。

就職活動でもちゃんと社会と関わる間もなく将来を決めてしまうことを知って、「このままじゃいけない!教育を変えないと!」と考えていた時に、就職や学生と社会人と結ぶ場をつくる「キャリア教育」に出会い、最初の会社に入ることに決めました。

吉:なるほど~、そこに繋がるわけか!いつもの落ち着いている大岩君からは想像できない、熱い話が聞けた(笑)

大:最近はマザーハウスの中でも、高校に行って出張授業をさせてもらう機会をいただいて、自分がやりたかったことと今の仕事が少しずつ繋がるようになってきたのは嬉しいです。

吉:そうだよね、この新しいお店はまだまだ未知だし、皆のやりたいことをこれから何でも出来ると思う。だからこそ、止まることなく挑戦していきたいね。

大:はい、まだまだミスを恐れて躊躇してしまう部分はあるので、久屋のお店を通して、がむしゃらにやり切る力はもっと磨いていきたいです。

吉:うん!これからもよろしくお願いします!

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いつも落ち着いていて、日常の中でも沢山のこだわりを持っている大岩君。
(コーヒーや読書、ファッションなど沢山の趣味をもっていて、引き出しが無限大!)
圧倒的な人当たりの良さで、久屋チームのみんなからも信頼されているのは、「自信のあるものしか届けない」というこだわりの深さからくるものなのかも、と話を聞きながら改めて思ったこの頃でした。

ということで、次回以降はプロのライター経験のある大岩君にインタビューをバトンタッチして、久屋のスタッフのご紹介をしていきたいと思いますのでお楽しみに!

私もこのインタビューを利用してよりスタッフのことを知っていきたいなぁと企んでいます。皆さんもぜひお店でスタッフを見かけたら、インタビュー記事のことを聞いてみてあげてください。いつもとはちょっと違う話が広がるかもしれません。

(店長・吉岡のストーリーはこちらから)

読んでいただいてありがとうございました!マザーハウスをもっといろいろな角度から楽しんでいただける毎日の出来事を、生産地やお店からお届けしていきます!