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Matrighor is the second home.

みなさん、お久しぶりです!
デザイナーアシスタントの長です。

お伝えが遅くなりましたが、バングラデシュでの出張を終えて、日本に帰国しました。

長いようであっという間に過ぎた、約1か月間。
今回のnoteには、最終日の出勤と、最後に空港でもらった、バングラデシュの人たちの優しさを書きたいと思います。


マトリゴールの最終日、いつもと変わらず朝8時からサンプルを作り始めた。
最後の出勤だったので、工場のスタッフ一人ひとりに挨拶をしながら、生産テーブルをまわった。この1ヵ月で仲が深まったスタッフが数名いて、ピクニックでの出来事や日常で起きたことなど、たくさんの思い出を語り合った。

初日よりもベンガル語が話せるようになって(まだ10%くらいだけど)心が通う時間が増えたなって、感じた。
私の中での、大事なこと。現地の人たちと通じ合うためには、なるべく現地の言葉で相手に寄り添う。これを続けたからこそ、スタッフとの関係性が構築されたような気がした。
また会おうね。それまで元気に頑張ろう!と笑顔でお別れをした。


色々な感情と思い出が記憶の中に鮮明で、最後のマトリゴールをじっと見つめながら、一人で思いを巡らせた。

マトリで経験したことは本当にかけがえのない私の宝になった。

思い返せば、マザーハウスに入社してから辛いことも数えきれないぐらいあったけど、その辛さが実を結ぶように、バングラデシュに来て、マトリゴールに来た。
そして今、マトリゴールの背景を知った私は、来る前とマインドが大きく変わったと確信している。この国の、マトリゴールのみんなのためなら、辛いことだって乗り越えてやる。かかってこい。絶対あきらめないから。そんな風に思える強さがいつの間にか自分の軸になっていた。

それはきっと、マトリのみんなの働き方や、人を思いやる心に、たくさん心を動かされたから。嬉しいと思える瞬間や、みんなと共有した喜びが多くて、みんなを笑顔にしたいと率直に思ったから。

最後に、テーブルリーダーたちが集まってくれて、 みんなで話した。

マトリゴールで1ヵ月過ごして、感じたことは何か?と聞かれた。

だから私は率直な思いを伝えた。
私が驚いたこと、感動したことは、みんなが家族のように相手を思いやって助け合って、本当の意味での"優しさ"がここにはある。また、帰って来たい、早く工場に行きみんなに会いたい、と私は自然に思うようになっていて、ああ、ここは"第二の家"なんだなぁって、ある時ふと気づいたよ。
そしてみんな本当によく働いていて、朝から夜まで、週一休みで、 その働き方と一生懸命さを本当に尊敬しています。
と伝えた。


マトリのみんなのマインドは偉大だ。

そして、 工場のみんな一人ひとりが職人だということに気づいた。

一人ひとりがそれぞれの仕事に対してプロフェッショナルで、 レザーを切る時、革を漉く時、糊を付ける時、レザーの端を折る時、縫う時、コバを付ける時、、、、バッグを作り上げるためのすべての手捌きは、長い時を経て身についた、その人個々が持つ個性でもあるんだと気づかされた。

やっている仕事に対して、 問題があれば話し合い、解決に繋げる。そのチームワークにも感動した。

そして私たち日本のスタッフが、マトリを訪れてみんなと一緒に仕事をすることも、彼らにとって多大なエネルギーに変わるということもわかった。
みんなが、 「次はいつ来るの?早く帰ってきて」と。

もしまた行く機会があったら、 帰った時に、もっと成長した自分でみんなに会いたいから、 また私も頑張ろうと思った。初心とかピュアな気持ちを忘れずに、成長し続けたい。みんなが、頑張ろう!と思えるエネルギーやモチベーションの源になれるように。

マトリのみんなが大好きだ。


そして最後に、空港のtea shopで優しさをもらった。
30タカのレモンティーを買おうと思ってお財布を見たら、残高20タカしかなかった。そしたら、「仕方ないわ。20タカでいいわよ。」と。。。涙
でもやっぱり悪いと思って1000円渡したら、なんだかボスみたいな人が現れて、「 あなたは私たちのゲストだからいらないよ。」って。

今までで一番、心と体が温まる、レモンティーだった。


※バナーは最終日前夜のフルムーン。

読んでいただいてありがとうございました!マザーハウスをもっといろいろな角度から楽しんでいただける毎日の出来事を、生産地やお店からお届けしていきます!