見出し画像

【早朝作曲】祖国朝活 回顧録 #8

6月25日に祖国としては初となる企画ライブ「NISHIEIFUKU JAM 6TH ANNIVERSARY 祖国×JAM presents「建国記念日 vol.1」〜 祖国(1)はJAM(6)の中に〜」が無事開催されました。
予想よりもお客さんに入っていただき、大変嬉しい限りです。
今後の祖国にご期待ください!

相変わらず朝活は以前からのペース(月2回)で変わりなく行っておりますが、noteの更新が遅れてしまいました。SORRY!!
ちょうど1ヶ月前に行われた第8回の朝活について、まとめていきたいと思います。


祖国朝活#8(5月24日)について

<参加メンバー> 左からAnisonin(Vo)、ヲクヤマ(Key)、加藤(Ba)

第8回配信アーカイブはこちら↓

恒例・コーヒーで乾杯

季節の移ろいを感じながら、コーヒーで乾杯をして幕が開けました。
毎回毎回「今日は曲できないんじゃないかな」と思いながら、朝活に臨んでいるので、意外とこの乾杯で空気が引き締まる気がしてます。
前回までが割と歌モノの曲ができていたので、技巧派な曲を作りたいなと皆さんに提案。
いつものヘンテコリフというよりは、コードで展開し魅せていくような方向性。
すぐさまヲクヤマさんが「屋根のない〜」みたいな綺麗だけど不穏なコードワークを考えたいという自分の思惑を感じ取ってくれて、コードを考えることに。

「次のコードはセンスが問われるぞ!」と自分たちに鎌をかけていく様子

思いの外早めにズンズンと良いコードの流れを発明していき、下記のようなまるで現代ジャズかのようなナンセンスな展開が出来上がりました。

G#M7→EM7→D#m7→Am7→C#m7→D#m7→G#M7

良い感じのコードパターンが出来上がりまして、これをどういうリズムアプローチで攻めていくかですが、特に話し合わないでも付点8部で演奏していました。
リズムは決まったので、気持ちよくハマる拍子の問題になってきます。
4/9拍子がしっくりくるのではないか?とヲクヤマさんが提案。
5+4拍子という区切りですね。
これがめちゃくちゃハマりました。
このセクションはブリッジとして認識して進めました。

没・ゆら帝

さて次の展開です。
この主題チックなモチーフの後に日本のお祭りよろしく、ドンガラガッシャンなハチロクを思いつきましたが「ゆら帝」みたいな方向性の曲になりそう、とのことで没。

おしゃれな都会に変な田舎者がやってきた感じで爆笑する祖国軍団

やはりかっこいい展開が良いので、フュージョンっぽい方向性へシフト。
シンプルに拍子は4分の4で行くことに。
マイナーセブンス系が続くかっこいい系のコード展開になってきました。
そこをAメロとした際、折り返しの部分に曲のメインのリフレインとなるところにしていけばサビっぽく捉えられていいんじゃないか、と思いつきました。
そのリフレインが終わった後、冒頭の怒涛4分の9拍子に繋げる。
このアイディアのおかげで曲としてなんとなく見えてきた気がしました。

「天才でよかった〜」と言っている図

このリフレイン部分は、特徴的なメロディーを繰り返し載せたいなと考えています。
KPOP的な手法でありますが、クセのあるメロを脳裏に焼き付けていく感じです。
そしてその部分のベースの細かなこだわりですが、ある音楽ジャンルのベースを模倣しています。

加藤のルーツ

その音楽ジャンルとは、ラテン音楽の中の”マンボ”という音楽です。
そのマンボという音楽は、ラテンの中の一つのダンス音楽を指します。
テクノでいう、ハウスであったりハードコア、IDMなど、ラテン音楽を細分化した際の一つの名称という感じでしょうか。
その”マンボ”の楽曲で有名なのは、昔でいうとドリフターズの加藤茶扮するストリッパーのコントで使われていた「タブー」という楽曲など。
バラエティ番組のドッキリにかかった際のシーンのリプレイとして、昔からよく使われている楽曲「マンボNo.5」も有名で、最近だと水ダウでも取り上げられてました。

https://x.com/kentaro_fujii/status/1772969643537322213

上記の楽曲などを作ったマンボというジャンルの立役者は、キューバの音楽家”ペレス・プラード(1916−1989)”という人物です。
彼は自身の楽団を率いており、数々の音源や楽曲を残してきました。

自分は幼少期に祖父から古い音楽をたくさん収録した20枚組ぐらいのCDを聴かせてもらいました。
よく新聞の広告で「懐かしのヒットメロディー」など、高齢者層に刺さる昭和の名曲や音楽たちを多数コンパイルしたCDというのがよく売られていました。
そういうところに通販で売られているような商品の一つで、戦後間もない頃にラジオや当時のレコードでかかっていた海外の音楽をまとめたCDを祖父が持っており、それを聴かされて自分は育ちました。
言うまでもなく3歳ぐらいの自分にはどれも渋すぎちゃって、よくわからない音楽しかなかったのですが、その中で一際リズムが激しくてキャッチーだったのが、ペレスプラード楽団の曲たちでした。
その音楽が好きなことを祖父母に言うと、喜んでその周辺のCDを買ってくれました。
ペレスプラードの音楽を大半の日本人は、バラエティなどでネタとして、面白として使われて知ることになると思います。
それが悪いと言うことではなく、むしろ耳につく、と言うのは子供も大人も変わらないと思うんですよね。

一つのものにハマりだすと抜け出せない自分の特性からか、幼児の行動範囲内で買えるペレスプラードのCDなどがあれば、なるべくねだって買い、今でも聴くぐらいラテン音楽(特にペレスプラードの音楽)は血となり肉となっています。

ちょっと脱線が過ぎましたが、そのリフレインのところのベースラインに、ペレスプラード楽団の音源でよく聴いたようなフレーズを用いました。

51:07〜あたりに弾いているベースのフレーズ感がそれ

この曲とか、マジでベースが鬼。

落ちブリッジ、そして脳が焼き切れる

一つの流れができたところで、ちょっと景色を変えていこうと言うことで、ヲクヤマさん提案のコードが渋く、そこから続く展開をサックスなどのソロパートにしていくことに。
実際のレコーディングなどが楽しみです。

そのソロの後、大胆なキメの後、元のビート(Aメロ、リフレイン部分)に戻るのが良さそうと言うことで、その大胆なキメをこまかーく考えることに。
そこで思いついたのが、Michel Camiloの下記の曲の<5:30-> の部分。

イントロのフレーズを弾いてはいるけどバックはキメキメ。
そして、その際のコードは曲のキーから縁遠いけどずれ過ぎていない調で展開し、独特の浮遊感。
その後の展開でリフレインやAのビートに戻る。
これだ!と思いつき、ヲクヤマさんに無理を言ってブリッジのコード群を3つほどキーを下げた状態で演奏して欲しいとお願い。
早朝の脳にとても負荷がかかるお願いをしてしまいました。

ヲクヤマさん「もう帰っていいかな、、」

1日分のカロリーを使う羽目になってしまった、この数学的チックな曲。
落ちブリッジの後、一拍程度の間を置いて、リフレイン部分に戻る展開が完成。
アウトロも、ブリッジのフレーズを6拍子に捩じ込んで展開していくことを決めました。

頭が相変わらずごちゃごちゃっとなりますが、めちゃくちゃかっこいい曲になりました、、、、、。
朝活をやってく中で、こういうクールな曲が欲しかったのでできてよかった!

脳みそ壊れちゃう〜〜!!と叫ぶ一同

脳が焼き切れる!とメンバーが叫びながら作った曲の仮タイトルはヲクヤマさんが命名。
「眼科に行く」に決定。
この後の予定を仮タイトルで入れたかった、とのこと。

楽曲構成図

最後に

ちょっと日にちが経ってからの更新となってしまいましたが、改めて聞くと鬼難しいけどカッコ良い完成しか見えない曲ですね、、、。
改めて、こんないい曲が朝活で作れたことが奇跡!
噛み締めてます。
実は、この後家に帰って速攻でデモ音源を作ったので、一応基盤となるものは完成しています。
来る時期にちゃんと完成させてドンと出しますのでお楽しみに。

ここまで読んでいただいてありがとうございました!
祖国のYouTubeチャンネル登録やサブスク視聴もよろしくお願いします!

【今後のスケジュール】

ライブ

次回のライブは、ミニマム編成。
通称”小祖国”。
メンバーは下記の4人。

Vo_Anisonin @51289_u
Key_ヲクヤマ @amewotoko
Bass_加藤@shunhappyend
Sax_文梨 衛@fmnsax

朝活の曲を中心に、ほとんど新曲の予定ですので是非!
チケット予約はメールにて。
motherlandband2023@gmail.com

NISHIEIFUKU JAM presents 「MAX NIGHT」
2024.08.21 (Wed)

▶︎ACT◀︎
岸川まき(toitoitoi) / 新船将徳 / 祖国(acoustic set)/ 万理音 / モテギスミスとモンジ

▶︎TIME&PRICE◀︎
OPEN18:30 / START19:00
ADV¥2,800 / DOOR¥3,300 + [1D別¥600]

▶︎TICKET INFO◀︎
各出演者取置
西永福JAMメール予約

▶︎入場順◀︎
①整列順
※整列開始はOPENの10分前

朝活

日程:7/12,26 いずれも日曜日
時間:AM6:30~9:00 ※時間は前後する可能性がございます。

↓生配信チャンネルはこちら↓ 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?