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モバイルハウスに住んでみた ハヤテ

*このnoteは、モテアマス三軒茶屋最後のクリスマスを心待ちにする有志達により執筆される『アドベントカレンダー記事』になります。
クリスマス当日の12月25日まで毎日1記事ずつ住民たちによる独自のエピソードが公開される新企画です。


自己紹介

みなさま初めまして。モバイルハウス住民のハヤテです。

まずは簡単に自己紹介をさせていただきたい。

宮城県仙台市出身右投げ右打ち好きな食べ物はカレー。丸坊主だった高校時代には世界最高年俸でドジャースに入団が決まった大谷翔平と対戦し、ヒットを放った経験があります。おそらく大谷翔平がドジャースへの入団を進めていたであろう2023年10月に私は三茶のインドモテアマスへの入団をサクッと決めていた。

昨年夏に新卒から6年間勤めた求人広告の会社を退社し、ペルーのアマゾンでのアヤワスカを体験しようと海外放浪の旅に出た。

アメリカからスタートして、ワンバンしようと陸路で入国した2カ国目のメキシコにどハマりをして、隣のグアテマラでスペイン語留学をした後にメキシコに舞い戻り、資金が尽きるまで遊び呆けて旅を終えた。自由という言葉は私のためにあるのではないかと思うほど自由な男である。

モテアマスとの出会い

モテアマスとの出会いはサラリーマン時代に一時期同居していた友人が「移動式の住居に住むかもしれない。それを今日三茶に見にいく」と言う訳もわからないが面白そうな予定について行ったことである。ゴスロリの洋服を作っていると言う元住民の案内のもとモテアマスに初めて足を踏み入れた。その時のリビングにも数人の人間がいたが案内人も然り、これまでの人生ではなかなか出会わない人種やなーと感じたことを覚えている。結局、蓋を開けてみるともと同居人の友人は住まず、付き添いで行った私が今はリビングにいて、味噌汁を作り、スマブラをして、酒を飲んでいると思うと人生は何が起こるかわからないとしみじみ思う。

モバイルハウスに住んでみた

前置きが長くなったが、そろそろ本題に入りたい。

仙台の実家から関東に出てきて7年、宇都宮、吉祥寺、溝の口、表参道、アメリカ、メキシコ、茅ヶ崎と移り住んできた私のモバイルハウスでの暮らしについて紹介していきたい。

もし仮に私がモバイルハウスを出ることになった際、モバイルハウス前に「モバイルハウスに住みたい!」「一回だけ入らせて!」「このモバイルハウスを買い取らせてくれ!」とこの記事の読者が列をなす未来が私には見える。

三茶のインド、モテアマスに向かって右手、色欲屋台や住人の自転車が無造作に置かれている奥にひっそりと佇むモバイルハウス。言葉を選ばずに言うと物置、ほったて小屋、犬小屋のでかいやつである。このモバイルハウスを軽トラックに乗せることでキャンピングカーとなる。

遊戯王でいうならば竜騎士ガイヤの融合前、カースオブドラゴンを待ち侘びている暗黒騎士ガイアである。攻撃力2300、防御力2100と非常にバランスが良い当時、主人公の遊戯がデッキに入れていたことやその見た目のかっこよさからデッキに入れていたが、軽トラックを待ち侘びているモバイルハウスと同様、カースオブドラゴンと融合と暗黒騎士ガイヤが手札に揃うことはなかなかないため渋々デッキから除外した。

話を戻そう。

裏手に回るといよいよモバイルハウスの入り口が現れる。まず眼に入るのは、立派なツノの生えた牛の頭である。非常に重厚かつ鋭利なツノでキャンピングカーとして道路を走っていたとしたら、後ろの車から写真を撮られること間違いなしである。今は私の洗濯物がよく引っ掛けられている。

そしてアメリカ帰りの私が無視できない点もこの入り口にある。デカデカと書かれた「FxxK Off!!」(失せろ!)の文字である。英語圏内で生活したことのある人間なら理解いただけると思うが、この言葉を耳にするときは相当に頭に血が上っているほどの争いであり、周りが止めに入ったり、スマホのカメラを構えていたり、銃が出てきてもおかしくないくらいな状況でその場から距離を置く人もいるほどには殺伐とした雰囲気であろう。言葉として強い。あまりにも強すぎる。毎日「Fxxk Off」と書かれた扉から入室する人の気持ちも考えてもらいたいものである。もし書き直す機会があれば是非とも「WELCOME!」とか「Have a GOOD Day」とか明るい気持ちになる言葉に変えるつもりだ。

いよいよモバイルハウスの中を紹介したい。

布団一枚がぴたりと収まる無駄のない設計。折りたたみ式のテーブル。壁には収納、ワニの頭もあり、小物を置ける出っ張りもいくつかある。

白は200色あるらしいが、モバイルハウスの使い方はそれ以上のはずだ。

私が寝るときに頭を向けている方向、つまり枕元にはガラスが埋め込まれた窓があり、動くかわからないトゥクトゥクに積まれたもう使われることのなさそうな座椅子が見える。外から私の幸せな寝顔を見られることのないように目隠しとなっている。とはいえ朝7時、8時台には非常に心地よい太陽が顔面に差し込んできて非常に目覚めの良い朝を迎えることができる。太陽の光で目を覚ましたい私にはピッタリなのである。

そして枕元の上には布団を畳んで収納できる程度のスペースがあり、引越しの際持ってきた私の荷物が全てを埋め尽くしている。もちろん電気もモテアマスから引っ張ってこられていて何も不便ない。以上がモバイルハウスの家としての機能となる。

終わりに

寝るときには壁に描かれたアルコール依存症の科学者リックに今日起こったあれこれを報告し、眠りにつく。朝は太陽の日差しによって目を覚ます。私としては非常に居心地が良い。

強いて言うなら12月現在かなり寒い。マットレス、布団、毛布、毛布、羽毛布団の毛布に挟まれて寝ているが、底冷えがすごい。底冷えにより体がブルブル震えると、その振動によりモバイルハウスもガタガタと揺れ始める。その程度で揺れ動くモバイルハウスである。もちろんパートナーとの愛の営みの際にはギシギシガタガタパンパンアンアンとそれはもはや一つのアトラクションと化す。盛り上がれば盛り上がるほど崩壊の危機が近づいてくる。モバイルハウスの住人は性なる伝道師リコさんの先日の記事で紹介されていたポリネシアンセックスを学ぶ必要があるのかもしれない。

もっともっとって求められたらどうすればいいか?そんな欲にまみれたお猿さんには「Fxxk Off」してもらうしかないだろう

最後に大事なお知らせです

さて、そんな妖怪幽霊魑魅魍魎が跋扈するシェアハウス・モテアマス三軒茶屋では来年10月の終焉に向けてドキュメンタリー映画を撮影するクラウドファンディングを行っています。
少しでも興味を持っていただいた方はコチラから支援のほどよろしくお願いします。

クラウドファンディングの支援はココからできます↓



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